青空広がるハーブガーデンのパティスリー　ケーキラボ・マグネット

【連載】スイーツ番長presents:パティシエのいる街には幸せが住む Vol.67

スイーツ番長(以下、番長)「ハーブガーデンのパティスリーなんて、素敵ですね。」

堀雄太郎(ほり ゆうたろう)シェフ(以下、堀)「大川原ハーブガーデンは家族が営んでいまして、ハーブをより身近に感じ、普段から生活に取り入れてほしいという願いから1988年に開設いたしました。その一角でパティスリーとカフェを2008年より営業しております。」

番長「店名の“マグネット”とは、どのような意味でしょうか？」

堀「ハーブガーデン周辺は商店街もなく、住宅地に農地が点在しとてものどかです。

番長「ガーデンで収穫される素材をお菓子づくりに活かしているそうですが？」

堀「レモンケーキには敷地内のハウスで収穫されるレモンを皮から果汁まで使用してつくっています。ほかには収穫した梅でつくるジャムをサンドしたブッセ“うめきち”を販売しています。」

番長「“うめきち”とはユニークな名前のお菓子ですね。」

堀「ハーブガーデンの愛猫の名前です(笑)。ショップカードなどのマスコットにもなっています。」

番長「かわいい猫のシンボルマークですね。」

堀「お菓子のパッケージやロゴマーク、ショップカードなどは販売を担当してくれている妻がデザインしています。」

番長「敷地には梅園もあるようですが？」

堀「ハーブガーデンを取り囲むように梅園が広がっています。2月下旬から3月下旬が見ごろで、開花時期だけ一般開放して、付近の皆さんに花見を楽しんでいただいています。カフェやテラスからも梅の花が望めて、シーズンはガーデンの彩りもお店もとてもにぎやかになります。」

番長「矢切といえば“矢切の渡し”が印象的ですが、こんな素晴らしい場所があったのですね。」

堀「矢切周辺は中高層の建築物が少なく、どこからでも空が近くに感じられて、とても開放的な土地柄なのです。市川市は梨の名産地ですが、当家は梅にこだわってみました。

番長「カフェでオーダーすると、ケーキ皿には花が添えられていますね。」

堀「敷地で採取されるハーブや花で飾っています。この黄色い花は”蝋梅”です。」

番長「お菓子と草花で季節感も感じられて、開放感もあって、近くに住んでいなくても引き寄せられてしまう素晴らしいケーキ屋さんですね！」

●ジュリアン(420円)

アールグレイ風味のミルクチョコレートムースとフランボワーズムースの層の間に、生キャラメルとチョコレート生地をサンド。その生地に自家栽培のフランボワーズのジャムを合わせている。女性に大人気のケーキ。

●アンバル(420円)

キャラメルミルクチョコレートムースの中には、爽やかな柑橘類のピューレ入りの生キャラメルが。生姜とナッツ入りのクッキーと生地を敷き詰め、エキゾチックな美味しさを演出。

●梅トリュフ(3個化粧箱入り500円)

大河原梅園で収穫された梅のジャムと梅酒のビターチョコトリュフ。しっかりとしたチョコレートと甘酸っぱい梅の相性が素晴らしい。梅酒も効いた大人のチョコレート。