関西で初となる歴史的建造物の外観を生かした分譲マンション『グランサンクタス淀屋橋』が、大阪の新しい魅力を創造・発信する大阪市の取り組み「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」に選定された。

『グランサンクタス淀屋橋』では、歴史的建築物である旧大阪農工銀行ビルの外壁の一部を歴史・文化的景観保存のため「曳家(ひきや)工法」により同じ敷地内のマンション建設地点まで移動し、原形のまま再利用する取り組みが行われた。

外壁部分の再利用を図った旧大阪農工銀行ビルは、明治・大正期の建築家・辰野金吾(たつの きんご)が創立した辰野片岡建築事務所の設計により大正7年(1918年)に竣工し、昭和4年(1929年)の建築家・國枝博(くにえだ ひろし)による改修を経て、約一世紀にわたって大阪の歴史的名建築の一つとして市民に親しまれてきた。

外壁は、正面部分(ファサード)にイスラム建築に見られる華麗な唐草文様やアラベスク文様が施され、近代建築の醍醐味である建物のコーナー曲線が美しく保存されている。

【「グランサンクタス淀屋橋」概要】
●所在地:大阪市中央区今橋3-2-2
●交通:大阪市営地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅より徒歩3分、京阪電鉄京阪本線「淀屋橋」駅より徒歩3分、大阪市営地下鉄堺筋線「北浜」駅より徒歩5分、京阪電鉄京阪本線「北浜」駅より徒歩5分
●用途地域:商業地域
●敷地面積:774.13平米
●建築面積:486.79平米
●建築延床面積:5665.62平米
●構造・規模:鉄筋コンクリート造/地上13階、地下1階建
●総戸数:60戸(他、店舗1戸)
●専有面積:56.09平米~78.83平米
●間取り:1LDK+N+ロフト~2LDK+N+ロフト
●設計・監理:株式会社IAO竹田設計
●施工会社:鹿島建設株式会社

■ニュースリンク先
https://www.orix-realestate.co.jp/news/pdf/press_140110.pdf
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