●『マック』『ロッテリア』『バーガーキング』『モス』『フレッシュネス』ではどのブランドが一番ボリューミーなかハンバーガーのパティの重量を計って比較してみた!
ハンバーガーの主役とも言えるパティ。バンズや他の具材とのバランスもありますが、やはりボリューム感のあるパティは、強い食べ応えを感じられますよね。

そこで、今回は『マクドナルド』『ロッテリア』『バーガーキング』『モスバーガー』『フレッシュネスバーガー』という人気ハンバーガーブランドのパティに着目。各ブランドのパティの重量を測り味わいにも迫りつつ、比較しながらその実態に迫ります!
ハンバーガーチェーンの帝王『マクドナルド』のパティは約40g!

まずは、ハンバーガーチェーンの帝王と言っても良い『マクドナルド』のパティから見ていきます。レギュラーバーガーだけでなく、期間限定バーガーなどにも採用されていることから、「日本で最も食べられているパティ」と言っても良いかと思います。しかし、そのパティ単体の重量や特徴は、筆者を含め知らない人が多いようにも思います。さっそくその重量から見ていきましょう。

パティの重量は、約40g。もちろん個体差はあるはずですが、おおむねこの40g前後だと思われます。「想像よりも意外と少ない」というのが正直な感想です。ただし、しっかりとした口当たりを実現させるためか、パティ全体はギュッと凝縮されており、持ち上げてもフニャッとすることなく曲がりませんでした。
聞けば、『マクドナルド』では産地指定の品質や安全性が保障された肉のみを使用し、ビーフ100%にこだわり、つなぎや保存料を全く使用していないとのこと。なるほど、こういった原料や調理設計からやや少なめとも思える重量でも、十分な食べ応えを感じられるというわけですね。もしかしたら、この40gという重量は、「食べやすさと味を両立する」といった点で最も適しているのかもしれません。
駅ナカの大定番『ロッテリア』のパティは『マック』よりも1g少なかった!

続いて『ロッテリア』のパティに迫ります。電車を利用する方には馴染み深いハンバーガーチェーンで、中規模駅などの駅ナカに多く出店しており、乗り換えの合間にさくっと食べられる手ごろさが特徴的です。鹿肉を使用した「ジビエ鹿肉バーガー」や、バンズの代わりにチキンで挟んだ「ティラノチキンバーガー」など、強烈な個性派商品を打ち出すことでも知られているお店です。
気軽に利用できる一方、侮ることができないハンバーガーチェーンですが、デフォルトのパティはどんな感じでしょうか? 重量から見ていきましょう。

なんと『マクドナルド』より1g少ない約39gでした。また、パティ全体を見ると、『マクドナルド』のパティに対しやや小ぶりですが、その分の厚みが感じられました。また、つなぎの影響か焼き色が薄く、ふんわりとした口当たりが特徴的でした。時間のないときもパッと食べられ、十分な満足感を得られるように調理設計されているのかもしれません。
十分な食べ応えでコアなファンも多い!『バーガーキング』のパティはわずか約35g!

続いては、十分な食べ応えと、ジャンキー感でコアなファンから絶大な支持を受ける『バーガーキング』のパティを見ていきましょう。『バーガーキング』では「ワッパー」「バーガー」の2カテゴリーがありますが、今回のパティは「バーガー」のほうに絞りました。数多くあるハンバーガーブランドの中でもより強いインパクトを与える商品ばかりを展開するお店なだけに、そのパティの重量もさぞや重そうに思っていましたが……。

結果は、約35gという控えめな数字。意外な結果に思わず目を疑いました。『マクドナルド』『ロッテリア』よりも少ない重量ですが、細部に注目してみると、パティ単体が濃いめで強めの味付けになっていました。
また、重量こそ少なめでしたが、パティ全体に厚みがあり一口で肉厚なボリュームが感じられます。強いパンチやインパクトばかりが叫ばれる「バーガーキング」ですが、緻密な計算によって調理されていることがわかりました。
女性ファンも多い『モスバーガー』のパティは50g超え!?

続いては、ヘルシーで繊細な路線を打ち出し、女性ファンも多い『モスバーガー』のパティを見ていきましょう。ご承知の通り、『モスバーガー』はレタス、キャベツ、トマトなどがふんだんに使われたハンバーガーが多く、後味も軽めですが、肝心のパティの重量はどうでしょうか。

ここまでの各ブランドの測定では最も重い約53gでした。意外な結果ですが、『モスバーガー』の美味しさは、これだけのパティの重量でも、野菜やバンズとのバランスが良く、食べやすく軽さを表現していることではないかとも思いました。また、厚さも各ブランドの中でトップクラスであり、ふんわりとした口当たりに程よい塩味とスパイシーな風味を実現していました。
パティに合わせる基本ソースがひき肉入りのオリジナル・ミートソース。惜しみない調理をもって、あの絶品の「モスの味」が実現できているように感じました。
「フレッシュネスバーガー」の2種のパティはいずれも最も重かった!

最後は、『フレッシュネスバーガー』のパティです。『フレッシュネスバーガー』では、レギュラーとクラシックの2種があります。それぞれのパティに迫りたいと思います。
普段食べている印象では、レギュラーは、厚みたっぷりで、肉感を抑えた繊細な口当たり。

レギュラーのパティは約57gと「モスバーガー」よりも4g重いことがわかりました。また、クラシックのパティはさらに重い約96g。今回の中ではトップの重量で、おそらく既存ハンバーガーチェーンの中では最も重いのではないかと思われます。

レギュラーのパティをよく見ると、適度につなぎが使われているのがわかります。つなぎと肉のバランスで、ならではの絶妙な味が実現されているように思います。対するクラシックのパティは、グッと肉感が増しており、持ち上げるとグニャッと歪みます。この“ギュッとまとめすぎない”程よいパティによって、強い肉感を感じさせながらもしつこさがない味になるのだと感じました。どちらも緻密な計算がなされている2つのパティだと思いました。
まとめ

ここまで、ハンバーガーブランドのパティの重量や単体の質感や味に迫ってみましたが、どのブランドもやはり自社バーガーの個性を打ち出すために、バンズ、他具材、ソースなどとのバランスも含めた繊細な調理設計がなされていることがよくわかりました。
今回の比較で特に驚愕だったのは『バーガーキング』のパティが最も軽かったこと、そして『フレッシュネスバーガー』の2種のパティの重量感でした。
(取材・文◎もっち、松田義人(deco))