広い敷地内のガーデン席で味わうクラフトビール
東京の奥座敷、福生の自然豊かな酒蔵敷地内に佇むイタリアンレストラン『福生のビール小屋』。文久3年創業の老舗「石川酒造」の敷地内にある同店は、広々としたガーデン席やペットも同伴できるオープンテラス(利用可能シーズンあり)もあり、出来たてのクラフトビールと絶品のイタリアンを堪能できる特別な空間。
今回は、五感を満たすこのレストランの魅力に迫ります。

『福生のビール小屋』は、JR青梅線拝島駅徒歩約20分、タクシー初乗り運賃でアクセスできます。歴史ある酒蔵がもつ和と洋の融合した佇まいが印象的で、敷地内にはビールや日本酒の醸造所やショップ、宿泊施設まで完備。緑あふれる庭園と木造の温かみある内装が、訪れる者を心地よく迎えてくれます。
店内はもちろん、四季の移ろいを感じられるテラス席では家族やペットと一緒にゆったり過ごすことも可能です。
出来立てのクラフトビールをピッチャーで心ゆくまで楽しめる!

こちらの最大の魅力は、敷地内で醸造された出来立てのクラフトビール「多摩の恵」を味わえること。ピルスナー、ペールエール、デュンケル、セッションエールなど個性豊かな地ビールがピッチャーで豪快に提供される様は圧巻です。
中でもペールエールは、フルーティーなアロマとモルトの香ばしさ、そしてホップの爽やかな苦味が調和し、「これぞ本物!」と唸る美味しさです。
季節の食材を使ったイタリアンが絶品!


飲み放題付きで味わえるパーティコースのイタリアンも秀逸です。前菜はつぶ貝と新玉ねぎのマリネやローストビーフ、カプレーゼなどの4点盛りにガーデンサラダ。メインは白ワインの旨味が凝縮されたソースと豚肉の甘い脂がビールと完璧にマッチするローストポーク。

〆のパスタは白インゲン豆のトマトクリーム。これが重すぎずクリーミーで香ばしい一皿でした。すべてがビールを引き立てる絶妙な構成で、一口ごとに感動が広がる、大人のためのビアダイニングです。
ビールとの相性抜群! 地元・福生名物「大多摩ハム」の盛り合わせ

支配人の安部直人氏によれば、「多摩の恵」のこだわりは、敷地内の地下150mから汲み上げた清酒作りにも使われる多摩の地下天然水を使っていること。また、副原料不使用・無濾過で、その透明感ある味わいに驚かされます。
石川酒造の敷地内にある醸造所「向倉ビール工房」

『福生のビール小屋』は、ビール好きにとっての楽園! 出来たての多彩なクラフトビールと、それに寄り添うイタリアンが楽しめる郊外の隠れた名店に、小旅行気分で週末、訪れてみてはいかがでしょう。
●SHOP INFO
イタリアンレストラン 福生のビール小屋
住:東京都福生市熊川1番地
TEL:042-553-0171
営:11:30~21:30(L.O. 20:30)
休:月・火曜
https://www.tamajiman.co.jp/koya/
●著者プロフィール

馳走 史朗(ちそう しろう)
日本フードアナリスト協会所属フードアナリスト。現在、協会認定講師、JFS商品コンサルタント、商品開発研究会員。一方で、食育と栄養、ワイン、日本酒、BBQ技術など東京・調布を拠点に地域や旅先で訪れる食文化の普及に尽力しています。@kameyama_kenichiro