地域の食文化を、次の世代へ。 その想いを“おにぎり”というかたちに託した子どもたちの作品が、全国から集結しました。
2026年1月24日、東京・セルリアンタワー東急ホテルにて開催された「発見!わたしの地もと味~子どもONIGIRIコンクール」決勝大会。主催は、味覚教育活動を行うNPO法人「味覚の一週間」®実行委員会。2025年度のテーマは「食の伝承」で、全国の小学生から40作品が寄せられました。
この中から書類審査を通過した8作品が決勝へ進出。当日は、子どもたち自らがレシピに込めた思いや調査の過程を発表し、その後、審査員による試食審査が行われました。
審査委員長を務めたのは、フランス料理界でも活躍してきたセルリアンタワー東急ホテル名誉料理長・福田順彦氏。そのほか、五ツ星お米マイスターである「小池精米店」の小池理雄氏、江戸近茶流宗家の柳原尚之氏、ナガセヴィータ株式会社の事業戦略担当・今津奈都子氏、『食楽web』編集長。多角的な視点を持つ審査員が顔を揃えました。
第1位は「深川のめぐみ太鼓おにぎり」(東京都・市川夏帆さん / 小学5年生)
東京・江東区深川の歴史と祭り文化を一体にした完成度の高い一品「深川のめぐみ太鼓おにぎり」が、栄えある第1位に輝きました。
ベースは、あさりを味噌やしょうゆで煮てごはんに混ぜる郷土料理「深川めし」。そこに、江戸時代から続く東京の特産野菜・小松菜を刻んで加え、彩りと栄養をプラスしています。
形は、地元の祭りで演奏されるお囃子の“太鼓”をモチーフに。海苔を帯に見立て、小松菜を中央に配するなど、視覚的な工夫も秀逸。
第2位:「御難おにぎり」神奈川・山内はるひさん、佐々木真歩さん、伊東音華さん(小学5年生)
学校の総合学習で“和食”をテーマに調査を重ねた3人が選んだのは、神奈川県の伝統おにぎり「御難おにぎり」。刻んだ青じそ、紅しょうが、カリカリ梅をごはんに混ぜ込み、白ごまをふったおにぎりで、爽やかな香りと酸味、カリッとした梅の食感が印象的な一品。地域の伝統を真摯に学び、実際に調理を重ねた誠実な姿勢が評価されました。
第3位:「ネギ塩なまず天むす」(埼玉県・岩崎あんさん / 小学5年生)
3位は埼玉県吉川市の特産品“なまず”を主役に据えた、発想力あふれるおにぎり。なまずは万葉集の時代から川魚文化として根付いてきた食材。現在は生産量が減少していることを知り、地域資源としての価値を再認識してほしいという思いからテーマに選んだそう。
天ぷらにしたなまずを、甘みのある吉川ねぎと塩、ごま油、だしで和えたごはんで包み、のりを巻く。あっさりとした白身とねぎの風味が好相性で、持続可能な養殖魚という視点からSDGsにも言及した点も現代的なテーマ性として光っていました。
おにぎりという“完成された料理”
最後に審査委員長の福田氏は講評でこう語りました。
「その地の食を映したバラエティ豊かな作品が集まりました。いろいろな食材を受け止めて、ひとつの料理として成り立つのは、ベースとなる米があるから。昔の日本人は、その日の朝一度に炊いたご飯を、昼、夜へと冷やご飯として食べていましたが、今ではその冷めたご飯のでんぷんには、がんなどの成人病を防ぐ成分があると分析されています。おにぎりにはその効果が自然と備わっています。
シンプルでありながら、地域の歴史、風土、文化、そして未来への思いを包み込むおにぎり。子どもたちの手によって握られた一粒一粒には、“地もと味”を守り、伝えていく力が宿っていました。
●DATA
味覚の一週間®実行委員会
https://legout.jp/









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