キッチングッズとひとことで言ってもさまざまな便利アイテムがありますが、なかでもリーズナブルで使い勝手のいいアイテムが揃うのが「無印良品」です。奇をてらったわけではないものの、「ちょうどいい!」と思えるのが無印良品のキッチグッズの魅力。
数あるアイテムのなかから、いまや定番となっているアイテムだけを紹介しましょう。手持ちのもので十分だと思っている人も、一度使うと戻れなくなる優秀アイテムが勢揃いです!
「シリコーン調理スプーン」は調理も取り分けもOK

無印良品のキッチングッズのなかでも、とくに人気なのが「シリコーン調理スプーン」です。
無印良品は耐熱温度の高いシリコーン素材を使った調理器具が豊富。とくにこの調理スプーンは1つあるだけで何役もこなせるのが人気の理由です。通常、炒めるのはヘラ、器によそうのはお玉といった具合で使い分けますが、このシリコーン調理スプーンはヘラ兼お玉として使えます。炒め作業に使ってもスプーンは解けることなく、カレーや麻婆豆腐など汁気のある料理をお皿に盛るときにも大活躍です。
「シリコーンジャムスプーン」でジャムをきれいに完食

「シリコーンジャムスプーン」は、シリコーン素材でできた長めのスプーン。残り少なくなったジャムを手をきれいにすくい取れるというちょっとニッチなアイテムなのですが、これが意外にも大人気なんです。
スプーン部分は少し丸みを帯びているので、ジャムをパンに塗りやすいのもいいところ。ジャムだけでなく、瓶詰の調味料やヨーグルト、缶詰などを残さず使い切りたいときにも役立ちそうです。また、離乳食作りに活用する人も多いのだとか。使う人の数だけ利用シーンがあるキッチングッスです。
「ステンレス お玉」は“目分量派”にぴったり

家で料理を作るのに、調味料は目分量で済ませる人もいるはず。また、本当はざっくり作りたいものの、完全に目分量で味付けをするのは心配な人もいるでしょう。そんな人におすすめしたいのが、「ステンレス お玉」です。

目盛は「15ml」と「30ml」の2種類。大さじ1杯もしくは2杯が簡単に計量できます。「醤油2:酒1:みりん1」といったように調味料の割合を覚えて料理をするときには、お玉一つで計れて便利。小さなアイデアが光ったキッチングッズですね。
「バルブ付き密閉ホーロー保存容器」は“つくおき”の味方

休日に多めに作ったおかずを平日に食べる「つくおき」は、自宅にいる時間が長くなったいま、改めてやり始めた人が多いはず。おかずや食材をストックする方法に悩んでいるなら、「バルブ付き密閉ホーロー保存容器」を使ってみましょう。
無印良品の保存容器はサイズ展開が豊富で、大中小それぞれ深型と通常タイプがあります。さらに、大の容器に中小の容器を重ねて収納できるので、省スペースで片付けられます。ホーローの容器は、ニオイや酸に強いというメリットがあり、バルブ付きのフタで密閉状態が作れます。これなら汁物やニオイが強い料理も安心ですね。
さらに、このまま冷凍庫に保存したり、フタを外してオーブンで加熱することも可能。容器ごと調理できるのはホーロー容器ならではです。
おこげが好きなら「土釜おこげ」で炊飯を

家庭にあるものでおいしいごはんを炊くのなら、土鍋で炊くのもひとつの手。無印良品には「土釜おこげ」という伊賀焼の土鍋があります。
サイズは1.5合炊きと3号炊きの2種類。いずれも付属の蓋はずっしり重く、釜の中の圧力を高めて、炊きこぼれしにくい設計です。また保温性が高く、蒸らし効果も高いのも大きな特徴。
3合炊きの場合、20分間浸水したのち、弱めの中火で約15~17分で火を止め、20分ほど蒸らせばつやつやのごはんが炊き上がります。さらに、炊飯時間を1分前後延ばせば、“おこげ”がついたごはんも楽しめるんです。おかずに合わせていろんな炊き方を楽しめるのも、土鍋ごはんならではといえるでしょう。
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無印良品には、料理をする人たちにとってかゆいところに手が届くアイテムが満載です。自分に合ったキッチングッズを選んで、料理を楽しく作りましょう。
●著者プロフィール
取材・文/今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。