『丸亀製麺』といえば、すべての店舗で国産小麦の粉から作った打ち立て・生のうどんを提供していることで知られる人気のうどんチェーン。作りたての新鮮なうどんを味わえるとあって、全国的に大人気だということは、みなさんご存知の通りです。
うどんといえば、アツアツをすすりこむ冬のイメージが強いかもしれませんが、丸亀製麺では夏季限定メニュー「氷うどん」の販売がスタート。「冷やしうどん」は食べたことがありますが「氷うどん」って何だ? 筆者は未体験です。一体どんなうどんなのか、さっそく味わってみました。
氷だしを箸で突き崩しながらすするうどんの味わいは?

テイクアウト限定で提供される氷うどんは「氷うどん 冷かけ」「氷うどん ぶっかけ」(並・各300円)と「氷うどん すだちおろし冷かけ」(並・450円)の3種類。
まずは「冷かけ」から。器にもられたうどんと、もうひとつ、小さなカップが。中に、見た目にはおでんの大根のようなものが入っていますが、これはだしを凍らせた“氷だし”。これをうどんに器に入れて、箸で突き崩しながら食べていくわけです。ちょっとだけ舐めてみると、けっこう濃いめ。出汁の風味がよく、このまま飲んでみたくなるほどに美味しいです。

冷水で〆てあるうどんはツルンとしていて、唇触りも舌触りも良好。軽く歯を立てただけでプッツンと噛み切れます。

「ぶっかけ」は、氷だしがかなり濃いめ。丸亀製麺はうどんだけでなく、出汁も店舗でとっています。宗田節、荒節、サバ節、ムロ節などからとった、旨みたっぷりのつゆがきりりと冷やされていて、まさに暑い夏にぴったりですね。

「すだちおろし冷かけ」は、大根おろしに半分にカットしたすだちがのっています。これがなかなか“大人の味”。大根の苦味とすだちの軽い酸味が、クールな味わいを演出しています。大根おろしをうどんに絡めてすすり上げると、冷たいだしがうどんと一緒に口になだれこんできます。ピリッとくる大根の苦味、ちょっぴりツンとくるすだちの風味。三つ巴の美味しさが食欲を炸裂させます。もう、一気にすすりこんでしまいました。
テイクアウト限定ということで「帰り着いたころが食べごろ」というコンセプトの氷うどん。冷凍庫で4~5時間凍らせているという氷だしが、家に着くころにはいい感じで溶け始めているはず。うどんも打ち立てなので、のびてしまう心配もないのが嬉しいですね。
この氷うどんは、一部店舗を除く全国の丸亀製麺で8月31日まで販売予定。蒸し暑い夏に食べれば、クールダウンできること間違いなしの一杯です。
●DATA

讃岐釜揚げうどん 丸亀製麺
https://www.marugame-seimen.com/
(取材・文◎松本壮平)