浅草住民、または浅草通が愛してやまないスパゲティ屋さんに大盛りがあると聞き、向かったのは入谷駅と田原町駅のほぼ中間ぐらい、浅草3丁目にある『スパゲッティストア カルボ』。2010年にオープンし、今や開店と同時に行列ができる人気店です。
スパゲティのメニュー自体は少ないものの、どれも根強いファンがいるという、焼きスパゲティ専門店。果たしてどんなスパゲティなのか、ワクワクしながら店に向かいます。

店に入り、券売機へ。「カルボ」「ナポリ」「ミカド」「ミート」に「月替わり」の5種類があります。
券売機の下に貼られた紙にはサイズの目安が書かれていて、「小(200g)、中(400g)、大(600g)と表示されたその下に、「※特(800g)、山(1,000g)もございます」の文字が。え~っと、ボタンにはない「山」、どうやって頼めばいいんだろう?「まずは大の食券を買っていただき、別払いで400円いただければいいですよ」と店長の高橋さん。
ということで、「カルボ(大)」950円を購入し、追加料金400円を渡して、「カルボ・山」が出来上がるのを待ちます。
ところどころにあるコゲもいい感じ! 山盛り焼きスパゲティ約1.5kg

目の前にやってきた「カルボ・山」。確かに山です。こんもりしている~。早速計測です。直径14.5cmのお皿に高さ約12cm。
見た目はクリームソースにベーコンやマッシュルームでカルボナーラっぽいけれど「うちの『カルボ』は、麺を茹で置きしてからフライパンで焼くので外はカリッと、中はモチっとしているんですよ」。と店長。
一般的なカルボナーラは麺を茹でた後ソースに絡めているけれど、ここの「カルボ」はソースとパスタをフライパンで炒め合わせたもの。なのでクリームが強く感じられるそうです。

早速一口! フライパンで焼いているから、焦げている部分がいい感じにカリッとしています。口に入れるとモッチモチ。ソースはコクがあって濃厚な味わいです。確かに、一般的なイタリアンの店にも、喫茶店にもありそうでなさそうな、ここでだけでしか味わえない美味しさ。よくあるクリーム系スパゲティより、ソースとの一体感を感じます。

パスタはやや太麺。

卓上には、タバスコ、ギャバンのブラックペッパー、そしてオレンジ色の粉が。これは何?「チーズパン粉になります。濃いめの味になっているんですよ」
ということで、チーズパン粉をかけてみると、いきなり味がキリッと変化、濃くなった! 味変効果すごい。チーズパン粉、多めにかけたら、ビールとの相性が良くなりそうな気がします。それまではまろやかな美味しさだったのが、メリハリのついた美味しさに。すごいぞチーズパン粉!

ちなみに「山」で注文する人は1日に1人ぐらいいるとのこと。残した場合持ち帰ることができますが、単品でシェアは基本禁止。1人1品注文を、とのこと。
ランチタイムにはほぼ満席、並んでいる人はもちろん、テイクアウトを買いに来た、地元の人らしきラフな姿の人も。お客さんは圧倒的に地元のサラリーマンやご近所さん、というのも納得です。
浅草観光のついでに行きたいな~、とかであれば、姉妹店の『スパゲッティスタンド カルボ』が雷門通りにあるので、こっちで食べるのもおすすめ。浅草寺からも割と近い場所にあります。
テイクアウトのサイズは「大」までなので、「山」サイズを食べるならお店へ。なかなか浅草に行けないよ~、という人のために、現在冷凍販売を試作中で2021年春には完成予定だそうです。ネット販売、楽しみにします!
(取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO

店名:スパゲッティストア カルボ
住:東京都台東区浅草3-42-6
TEL:03-5603-0203
営:11:30~14:30、17:30~22:00(各L.O.) ※緊急事態宣言解除までは11:30~20:00
休:火曜
https://www.carbo2010.com