外出自粛期間が続く中、おうちでもこだわりのグルメが楽しみたい! という人たちに今話題になっているのが、人気店がこだわり抜いたランチボックスです。
そして、そんなこだわりのランチボックスを出しているお店の一つが、新橋にある『荒井商店』です。

ペルー料理と聞いても、すぐに「これ」というメニューが浮かばない人も多いと思いますが、その前に食文化の背景からご説明しましょう。実は様々な野菜や植物の原種はペルー。とうもろこしやトマト、ジャガイモ、唐辛子なども、ペルーが発祥なんです。そんなこともあってか、ペルー人は食材にこだわりを持っている人も多く「南米一のグルメ大国」と呼ばれています。
インカ帝国時代、スペイン植民地時代、さらに日本や中国からの移民も多く、その歴史から独自の食文化を形成しており、お米を使った料理も多いことも特徴。素材の味を重視しており、スパイスはどちらかというと控えめで、日本人の口にも合うメニューが多いんです。
ディナーのメニューはなし!好みと予算を伝えてオリジナルのコースが楽しめる

『荒井商店』のディナーには、なんとメニューがありません。まず予約時に好みや予算を伝えると、そのお客さんのためだけの、完全なオリジナルのコース料理を提供してくれます。さらに予約した来店者の料理をすべて記録。


ちなみに一番人気は、ペルーを代表する料理、牛肉と野菜の炒めもの「ロモ・サルタド」。味付けはペルー産の醤油をベースに赤ワインビネガーを加えたものです。また、ペルーのお好み焼きと呼ばれる「タクタク・デ・マリスコス」も人気です。
ペルー料理の醍醐味がたっぷり堪能できるランチボックス

とはいえ、このご時世ですから、ランチボックスをテイクアウトしてペルー料理を楽しむのもおすすめです。毎日変更されるランチボックスはA、Bの2種類の料理が選べます。ボックスには、荒井さんの手描きのイラストが。料理名と「ありがとう」という文字がまた、とってもかわいい!

この日のAランチは「ピカンテ・デ・ポロ」という料理。鶏もも肉のピリ辛の煮込みです。アヒ・アマリージョなど2種類の唐辛子を加え、ピリ辛ながら、まろやかなピーナッツのソースでいただきます。骨付きのもも肉がまるまる1本と、ボリュームもたっぷりで大満足。

一方のBランチは「エストファド・デ・チャンチョ」。
ちなみに、通常のディナーは、ひとりで予約すると5250円。希望を伝えれば好みのコースをカスタマイズしてくれます。コースは食材によって品数は変わりますが、前菜、メイン、サラダとデザートで、4~5品が目安。前述の通り、テイクアウトも大人気ですが、通常のレストランなので調理時間は同じようにかかります。また人気店ゆえ、時間前に売り切れてしまうこともあるので、電話予約しておくのがベター。待ち時間もなく、オススメです!
●SHOP INFO

店名:荒井商店
住:東京都港区新橋5-32-4 江成ビル1階
TEL:03-3432-0368
営:11:30~14:30(L.O.) ※ランチ、お弁当はなくなり次第終了
18:00~22:00(L.O.)23:00閉店 時短要請に伴い営業時間変更あり
休:日曜
●著者プロフィール
矢巻美穂(やまき・みほ)
国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『はじめて旅するウラジオストク』(辰巳出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。