先日、カルディで美味しそうなものを物色していたら、店内にいた年配のご夫婦らしき男女の会話が耳に入りました。
「これ、七味もあったのね」とご婦人。

仲良しご夫婦の微笑ましいやりとりにほっこりしたわけですが、驚いたのが彼らの買い方です。ドカドカと2種類をカゴに入れて、もはや買い占めんばかり。カゴからこんもり「おこげせん」があふれています。カルディには他にもお煎餅は複数あるのですが、完全にこれに一点集中した大人買いです。
どんだけ「おこげせん」が好きなんだよ! とツッコみたくなりましたが、「そんなに美味しいの?」と筆者も興味が湧いて買ってみることにしたんです。
めちゃくちゃ美味しい「おこげせん」

「おこげせん 醤油味」は、国産のうるち米を使い、お米のつぶつぶ感をいかしたまま揚げた香ばしい醤油せんべい。『もへじ』という会社が製造しています。食べてみると、美味しい理由がすぐにわかりました。
まず、けっこう分厚い。ですが、一般的なおせんべいと違って、サクサクと軽い食感。お米の粒感がその食感を生んでいるんです。口内を痛めつける感じはゼロ。歯やアゴにも負担がかからず、なおかつカラッと揚げてあるのに、油っぽさはゼロ。しかも塩味も強くなくてとても優しい味。

これは子どもからお年寄りまで誰もが食べやすいはず。ちなみに「京彩七味味」のほうもさほど辛くはなく、香り重視で後味に舌にピリッとした七味を感じが残る程度。どちらを買っても満足できると思います。間違いなくリピートしたくなるし、ストック買いしたくなる気持ちがよくわかりました。
しかし、気になるのはカルディにある他のお煎餅たちです。
カルディのお煎餅食べ比べてわかったこと

購入してきたのは、「えびおかき」(65g 321円)と「味噌しっとり煎餅」(80g 226円)、そして「ひとくち玄米せんべい」(64g 198円)の3種類。よく見れば、おこげせんと同じ『もへじ』という会社の商品です。おこげせんがものすごく美味しかったので、かなり期待できます。

まずは「えびおかき」。国産のもち米にエビを練り込んで揚げたおかきです。軽い食感の塩味で、一番の特徴はエビの風味がとても濃いことです。例えると、かっぱえびせんの数十倍という印象です。しかも後味にも上品なエビの風味が残るし、かなり贅沢な味わいで、このおかきもかなりレベルが高いです。

続いて「味噌しっとり煎餅」です。創業延元2年「まるや八丁味噌」を使用したしっとりタイプのお煎餅。たまり醤油と味噌の濃厚な甘みが特徴です。

そして最後の「ひとくち玄米せんべい」は、国産玄米を100%使用した小さな塩せんべい。小袋に分かれていて、1食分が70kcalと明確。玄米のつぶつぶ食感と香ばしさが特徴で、カリカリッと非常に軽い。塩味も強すぎず、食物繊維も豊富というので、かなりヘルシーなお煎餅です。これはおやつにも、ビールのお供にも良さそう。
というわけで、カルディに売っていたお煎餅全4種類を食べてみてわかったのは、どれもかなり優秀だということ。年代を問わず楽しめる味だと思います。

ただ、その中でもやっぱり「おこげせん」が一番美味! ほかの3つは食べたことがありそうな味ですが、「おこげせん」は、これまで食べたことのない個性的な感じがするうえ、後を引くんです。おこげせん愛にあふれたご夫婦が大量買していたのも納得です。カルディで見かけたらぜひ試してみてください。
(撮影・文◎土原亜子)