東京駅の東京駅一番街にある「東京ラーメンストリート」。人気店が並ぶ一角に「ご当地ラーメンチャレンジby東京ラーメンストリート」があります。

「ご当地ラーメンチャレンジby東京ラーメンストリート」は2021年7月にスタート。第1弾は『支那そばや』(神奈川)、第2弾は『天外天』(熊本)、そして、今回、第3弾としてオープンしたのが佐野ラーメンの『麺屋ようすけ』(栃木)です。
「ご当地ラーメンチャレンジby東京ラーメンストリート」をプロデュースする『せたが屋』の前島司氏によれば、「ご当地ラーメンを語る上で、佐野ラーメンの存在は外せません。そんな佐野ラーメンの中でも一番勢いのあるのが『麺屋ようすけ』さんです。意外と都内に店舗が少ないので、佐野ラーメンのことを知っていても実際に食べたことがないという人も多いと思うので、この機会にぜひ食べて欲しいです」とのこと。
どこか懐かしさを感じさせる滋味深い「醤油ラーメン」に舌鼓

『麺屋ようすけ』は地元ではかなりの人気店。地元民だけでなく、他県からのお客さんも多いそうで、週末には2時間待ちになることもあるほど。「ご当地ラーメンチャレンジby東京ラーメンストリート」のコンセプトである、“全国的にはまだ知られていないが、地元では知らない人がいない”お店です。

さっそく、いただいたのは「醤油ラーメン」。トッピングはチャーシュー、なると、ほうれん草、メンマ、海苔といたってシンプルな構成です。

まずはスープ。店主の田邉庸介氏は「こだわって作った麺に合わせるため、スープは豚ガラをメインに鶏ガラ、牛すじなどと、羅臼昆布や野菜でスープをとっています。とにかくいろいろなものが入っているのが特徴です」と話します。これによって、複雑でコク深いスープになるそう。
「醤油ラーメン」なのにこの透明感。実際にいただいてみると、ひと口で胃袋を掴まれます! これは美味しい! あっさりしていながら奥深く、続けて飲みたくなる旨みがあります。田邉氏いわく、佐野では、佐野ラーメンは生活に根差したもの。老若男女問わずラーメンは身近な食で、幅広い層が食べるものなのだそう。なので、子どもから年配の方にもいつでも食べたいと思ってもらえる味を追求しているそうです。

次に麺。伝統的な手法で仕上げた特製麺は、“つるしこ”でムチムチの食感が楽しめるのが特徴。

毎日食べても飽きないとはよく言ったもので、これは本当に日々食べたくなる味わい。佐野市内のラーメン店からなる「佐野らーめん会」によれば、「店によって様々な食感の麺があり、またスープについてはしょうゆ味以外にも、しお、みそ、ごまなど各店において創意工夫しています」とあり、“佐野ラーメンはこうでなくては”という“しばり”がありません。そんな中でもよく見かけるトッピングがなると。これが懐かしさを感じさせ、なんとなくホッとさせてくれるようにも思います。

「麺屋ようすけ」で麺、スープとともに、こだわりまくっているのがチャーシュー。7時間以上煮込んだトロトロの豚バラチャーシューは、箸で持ち上げるとそのままホロッとほどけてしまうぐらい柔らか。脂っぽさもなく、とろけるような食感で、透明スープとの相性も抜群です。スープと一緒に、麺と一緒にと食べ進めるとひと口ごとに頬が緩みます。
麺、スープ、チャーシューの美味しいトライアングルからもう抜け出せない……。
『麺屋ようすけ』は6月13日(月)までの出店予定。地元佐野でも並ばないと食べられない味が東京駅で食べられるのは今だけ。メニューはほかに、人気No.1の「特製醤油ラーメン」(1200円)、店長おすすめの「特製塩ラーメン(背脂入り)」(1300円)、とろとろチャーシューを存分に味わえる「チャーシュー麺」(1140円)、など。さっぱりしてコクのある『麺屋ようすけ』の味をぜひ、一度食べてみてください。
(取材・文◎岡部あやこ)
●SHOP INFO
店名:麺屋ようすけ
住:東京駅八重洲南口地下1階(東京駅一番街 地下1階 東京ラーメンストリート内)
TEL:なし
営:11:00~23:00(L.O.22:30) ※新型コロナウイルス感染症の影響により営業時間が変更になる可能性があります。
休:なし
期間:3月4日(金)~6月13日(月)※予定
https://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/street/ramen/