SNS映え料理として人気を集め、すっかり定番化したイメージのある「ローストビーフ丼」。その変化球である“ローストビーフうどん”が大阪にあるのをご存知でしょうか? まるで花が咲いたように盛りつけられた器は、やっぱりSNS映えもバッチリ。
ありそうでなかったローストビーフとうどんの組み合わせ、とっても気になりますよね。

今回紹介するお店は『マルヨシ製麺所』。阪急宝塚線と大阪モノレールがクロスする蛍池(ほたるがいけ)駅にあります。きつねうどんなどのシンプルなうどんもありますが、名物は何といってもローストビーフうどんである「肉釜玉うどん」です。

注文後しばらくすると、料理の前に何やら紙を手渡されました。見ると、「肉釜玉うどん」の食べ方が書いてあります。
それによれば、最初に写真を撮るべし。そしてまず、うどんを1本とローストビーフを1枚、それぞれ単体で味わうべし、とのこと。品質、盛りつけ共にかなりの自信があるようです。
まるで大輪の花のよう! 「肉釜玉うどん」の美味しい食べ方とは?

食べ方の紙を読んでいると、うどんが到着しました。それでは食べ方に従って、写真を撮影しましょう。たしかにこのビジュアルは写真を撮らないと損。ローストビーフとうどんの組み合わせというだけでも珍しいのに、この花の咲いたような見た目はインパクト大です。

まずは何も付けずに、うどんを1本。麺はガッツリとコシがあるタイプではなく、温かいこともあって、コシがありつつもフワッとした優しい食感です。丼の中央には卵が乗っていますが、デフォルトの状態でも麺に卵が絡んでいます。

次にローストビーフを1枚。こちらはかなり薄切りの赤身肉で、雑味がなく、旨みがグッと引き立つタイプ。
いよいよ、ぶっかけだしを掛けてうどんを食べてみましょう。ぶっかけだしは温かく、味付けも出汁もかなり濃いめの力強い味わい。うどんはそのままでも確かに美味しいですが、ぶっかけだしと食べると美味しさがグッとアップします。

さらにここからが『マルヨシ製麺所』の「肉釜玉うどん」の真骨頂。
ローストビーフをうどんに巻いて食べてみます。ツルッとしたうどんに、肉の旨みと食感がプラスされます。
一口食べてみると、ローストビーフの薄切りカットの理由に納得。
「肉釜玉うどん」の最後は、卵かけご飯で締めよう

「肉釜玉うどん」を食べ終わると、丼に卵液が残っていると思います。もったいないと思う人もいるかも知れませんが、心配は無用。追加用のごはんが無料でもらえるので、丼にご飯を投入して混ぜ混ぜ。

鍋の締めの雑炊感覚で、うどん後の卵かけごはんが完成します。ご飯は少なめなので2~3口くらいで食べ終わりますが、ご飯には出汁粉がかかっているので、ガツンと出汁の旨みがやって来ます。
進化したうどんを味わい尽くせる『マルヨシ製麺所』。お店のある蛍池は阪急を使えば大阪駅から1本、大阪モノレールなら伊丹空港の一つ隣の駅なのでアクセスも良好です。大阪旅行の際のうどんランチにもピッタリですよ。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP DATA
マルヨシ製麺所
住:大阪府豊中市蛍池東町1-5-12
TEL:050-5597-5494
営:11:00~16:00(L.O.15:30)、17:00~22:00(L.O.21:30)
休:第2火曜
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。