「ロゼ」といえば、ピンク色のロゼワインが頭に浮かぶ人が多いと思いますが、いま「ロゼ」と言えば、韓国生まれのソースに注目が集まっているのをご存知でしょうか。
実は韓国では2020年ごろから「ロゼソース」なるものが流行っており、このソースを使ったパスタ、ラーメン、グラタンなどの「ロゼ料理」が若者の間で大人気なのです。
この「ロゼソース」が最近、日本に上陸して、これまたじわじわとブームになりつつあります。筆者は今年の春ごろ、カルディで「ロゼラーメン」というカップ麺を見つけて、その存在を初めて知りました。パッケージはド派手なピンク色にハングル文字。唐辛子のイラストも妙にダサ可愛くて、思わずパケ買いしたところ、これがかなり美味しくてどハマりしました。

カップ麺なので、作り方は超簡単。パッケージを開けて、そこにお湯を入れるだけ。具材はトマト、味付ミンチ、チーズ、玉ネギ。これがたっぷりと麺の上にのっています。ミートソースみたいな味を想像しながら食べると、全然違ってビックリすると思います。

まず、チーズ・トマト・クリームが三位一体となったとろみのあるスープ、これがめちゃくちゃ濃厚で、とにかくコクがスゴい。

しかし先日、このロゼラーメンをカルディに行ったら、まさかの売り切れ。2回ほど購入して以来、まったく手に入らない状態なのです。もしかしたら終売したのか…と危惧していた矢先、8月に入り、我らがニッポンの日清から「超無敵クラス ロゼクリームヌードル」なるものが登場したんです。

こちらは淡いサーモンピンクのパッケージで、サブコピー「“1000万人超の最強10代がハマる味」と書いてあります。どういうことかといえば、日テレの学園バラエティ番組「超無敵クラス」のなかで実際に10代が考案し、商品化したものらしいのです。
パッケージにはさらに、「濃厚なトマトクリームスープに、コチュジャンの旨味と唐辛子の辛みを効かせた、甘くて辛くて沼っちゃうメニュー」とも書かれています。ここまで煽られたら食べるしかありません。筆者は10代の若者ではありませんが、その「ロゼクリームヌードル」に本当に“沼る”ことになるのか、実際に食べてみました。
気になる「ロゼクリームヌードル」の味わいは?

「超無敵クラス ロゼヌードル」の具材は、キャベツ、味付油揚げ、味付ミンチ、トマト、ネギ。

かき混ぜてから、まずスープを一口飲んでみると、「なんか食べたことがある!」と瞬時に思いました。よーく考えてみると、それは日清のカップ麺「チリトマトヌードル」。ベースの味といい香りといい、よく似ています。ただ「ロゼクリームヌードル」は、クリーム仕立ての分、まろやかさが強く、さらにコチュジャンが入っているので食べるほどに辛さが増してきます。印象的には、かなり辛いけどさっぱりした後味です。

というわけで、カルディの「ロゼラーメン」と日清の「ロゼクリームヌードル」を比較すると、前者はチーズが入っているのでとても濃厚かつ具沢山。一方、後者は、チーズが入っていない上、クリーム感も薄めなので辛トンコツトマトスープと行った感じで、具も少なめ。やはり同じ「ロゼ」という名前でも、かなり違うものなんですね。
好みにもよりますが、筆者は断然カルディの「ロゼラーメン」のほうが美味しいと思いました。そして残念ながら日清の「ロゼクリームヌードル」には沼りませんでした。
ただし、前述の通りカルディの「ロゼラーメン」はいまどこを探しても売っていないのが難点。カルディさん、ぜひ「ロゼラーメン」の大量再販をお願いします!
(撮影・文◎土原亜子)