今日はブリヂストンが開発した、パンクしないタイヤ「AirFree」(エアフリー)の話題。現在開催中の「ジャパンモビリティショー2025」に行って取材してきました!
次世代タイヤ「AirFree」、どんなタイヤ?
「AirFree」というのは、「空気がいらない」という意味。空気が入っていないからパンクしない、空気の代わりに、特殊樹脂でできた板状の骨組みが入っていて、これで空間を支えてクッションのように衝撃を吸収するんです。
この次世代タイヤを見た方はどう感じたのか、モビリティショーの会場で聞いてみました。
自分自身が整備士をやっていまして、この構造が単純のように見えて、角度とかもすごいこだわりがあって作られているなと。
やっぱりパンクしないっていうのは、公共交通的なものだったら安心なんじゃないですか。
かわいいよね。スポーツカーも合いそうだし。乗用車で空気抜けるのが面倒くさいなって人は窒素入れたりしてます。うちも窒素入れたんだけど高くて。でもやっぱり長距離乗るたびにガソリンスタンドで入れ直すのも面倒くさいしなっていうので入れたんですけど、そういうのがなくていいよなって思いましたね。
自分はいつも車乗るときに空気圧の調整とか結構細かくこだわっちゃうタイプなんで、性能を追い求めるか、手間を楽しむのを追い求めるか、難しいですね。
もっと柔らかいイメージだったんですけれども、すごいしっかりしてて、ゴム部分が薄いので、じゃあ乗り心地はどうなるのかなっていう感想です。
皆さん興味津々ですね!
「AirFree」のスポーク構造部分は青色で、とても綺麗ですよね。
乗り心地を気にする方もいましたが、通常のタイヤと比べてもわからないほど違和感はないそうですよ。
グリーンスローモビリティとの連携
このようなタイヤを、なぜ作ろうとしたのか。開発を担当するブリヂストンの小林太一さんに伺いました。
探索事業AirFree開発推進部・AirFree技術開発課長・小林太一さん
当初からこのエアフリーは、将来のモビリティ社会を見据えて開発を始めております。地域の高齢化とか、過疎化とか、労働力不足といった社会課題解決を目指す、そういったモビリティが「グリーンスローモビリティ」と呼ばれて活躍し始めていますけれども、それは低速で走行する自動車ということになります。エアフリーとして特に親和性が高いなと思っているところは、青い色で目立つというところは、こういった低速な車がここにいるよっていうことを周囲に分かってもらうっていうことは非常に安心・安全なところで価値があるんではないかなというふうに思ってまして、まずは、2026年の社会実装に向けて、グリーンスローモビリティにエアフリーを装着して、実証実験に向けた準備を今進めているところでございます。
高齢化や過疎化が進む地域では、近所に出かけるための足がわりのバスなどが必要なのですが、メンテナンスが大変!「AirFree」であれば空気点検などのメンテナンスが不要になるため人手が最小限で済む、またグリーンスローモビリティへの導入で10年の耐久性を目標としていて長持ちする=コスト面でのメリットもあります。
ブリヂストンは人手不足や高齢化の進む自治体との連携を進めていて、先月は東京都小平市で、自治体向けに「AirFree」を着けた車の試乗会を行いました。
地域の足、そして宇宙の足に・・・?
そして今月から、人を乗せて公道を走る全国初の実証実験が始まるのが、北陸の富山市です。
富山市活力都市創造部交通政策課・主事・相川紗南さん
一番大きいなって感じているのは、パンクがないっていうのと空気充填がいらないっていうので、コスト面でも人的な負担であってもすごいメリットは大きいなと感じています。やっぱりパンクしちゃうと運休っていう風にせざるを得ないので、それがなくなるっていうのもかなり大きいですね。人口減少とか少子高齢化っていう中で運転手不足とか、バスとか電車って維持管理費が本当にすごく大きくなってきてて、どんどんその採算が取れなくなって、廃線とか減便につながってきてるっていうのが現状なんですね。その中でグリーンスローモビリティをはじめとして、このエアフリートの連携もそうなんですけど、市民の皆さんに周知していって、新たなモビリティを身近に感じていただいて、生活の足として選択していただけるように取り組んでいきたいなと思ってます。
富山市は自家用車の保有率が全国の県庁所在地の中で2位!移動を車に頼っている中で、免許を返納した高齢者の「生活の足」を確保しなければ、という現状があるんです。
そこで活躍するのが低速走行で地域交通の課題解決が期待されるグリーンスローモビリティ!相川さんに現場の雰囲気を聞くと、利用者からは「ゆっくり走るから景色も楽しめる」「乗り心地が静かで安心感がある」といった声があるそう。今後試験走行を重ねながらタイヤの耐久性などを確認していくということです。
ブリヂストンでは、こうした地域のための実用に向けて取り組む一方で、この「AirFree」をヒントに、空気が無い「宇宙」での活用も見据えて、「月面探査車用タイヤ」の開発も今進んでいます!
地域の足から宇宙の足まで、今後の活躍が期待されます!
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:糸山仁恵)

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