TBSラジオ『プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』
毎週土曜日24:00~24:30に放送。
「マイゲーム・マイライフ」のゲストにやってきたのは、w-inds.の橘慶太さん。
兄と妹と一緒に『SOCOM II: U.S. Navy SEALs』(以下、ソーコム2)をやり込んでいた橘さん。自分たちで強いチームを作るためにオンライン上で人を探すも、これが非常に難航。強い人ほど自分がすでに所属しているチームから出てきてくれないのだそう。

橘「どうしよう……って(きょうだい)三人で会議を開いて、しょうがない、奥の手を使おう、僕がw-inds.ってことを言おう」

宇多丸「ははははははは! はははははは! なんちゅー手だ!(爆笑)」
橘「これ、俺がw-inds.って言ったら、みんな来るだろう! って(笑)」
宇多丸「すごいね、これ!」

橘「それで、僕の仕事を明かしたんですよ。そうしたら、集まる集まる(笑)」
宇多丸「はははははははは。あの……なんていうの? オンラインゲームだよね。
橘「しかも僕は、誰も彼もじゃなくて、こいつは特攻がうまいから一人入れておく、とか、僕はスナイパーをやっていたので、もう一人入れて二人にして、とか、そういう構成を考えて。全部僕が指示を出すんですよ。さっきの試合はこういう勝ち方をしたから、次は相手はこう出ると思うから、こっちの作戦でいったら勝てる、とか」
宇多丸「監督としても優秀でした?」

橘「これね、自分で言うのもなんですけど、当たるんですよ。相手がどういう気持ちで、どんな防御策を張ってくるかとか。それでみんな僕のことを諸葛亮と呼んでました(笑)」
宇多丸「はははははは! 軍司がね。名軍司かつ、名スナイパーでもあるわけだ。じゃあ、ソーコム2界ではw-inds.の橘慶太は有名だったんだ?」
橘「あ、でも、チームに引き抜く身内にしか教えなかったんですよ。『あなた、僕こういう仕事してるんですけど、どうですか? ライブ来ます?』みたいな(笑)」

宇多丸「それ、声聞こえてるんだっけ?」
橘「ボイスチャットで」
宇多丸「ああ、だからか。字面だけだったら、嘘つけこの野郎! ってなるかもしれないけど、ボイスチャットだから」
橘「そういう人とは今でも仲良く一緒にゲームやってるんです」
宇多丸「リアルで会うことも?」

橘「もちろん会います。みんなで富士急ハイランド行きましたよ。オフ会しようぜって言って。ライブにも来てくれて」
宇多丸「不思議な気持ちですよね、諸葛亮が歌って踊ってるって(笑)」
以降のトークでも、橘さんはしきりに「考えるのが好き」「勝つためにとにかく分析する」と繰り返します。
また、監督として指示する際に「まず自分が上手くなければ説得力がないので」と自らの技磨きにもストイック。そういった目線でw-inds.の楽曲を過去から遡って聞いていたら、なんとも感慨深くなりました。
ところで、橘さんの妻であるあややも「アイドルサイボーグ」と呼ばれ、完璧なアイドル像を見せ続けてくれた伝説の人です。当時のPVなどを見るとその完成度の高さに改めて惚れ惚れします。その二人の遺伝子を継いだお子さんは、どのように成長するのかと思うと本当に楽しみです。

(兄と『鉄拳』をやっていた橘さん)
橘「僕のほうが上手かったので、10連コンボのハメ技を使って兄を瞬殺したら、ブチ切れられて、『俺が実際に10連コンボやってやる』って言われてボコボコにされて(笑)」
宇多丸「はははは。ひどい(笑)」
橘「それからうちの兄ちゃんと『鉄拳』するときは、わざと負けるようにして」
宇多丸「手心を」
橘「でも、負けると煽られるんですよ。『おおーお前弱くなったな!』とか」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)
◆radikoのタイムフリー
◆8月9日放送分より 番組名:「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」