TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~生放送)

高橋光臣さん「ノーサイド・ゲーム」を振り返るの画像はこちら >>

「日曜日の朝を楽しくする」ワイド番組。朝9時台の「プレシャスエンターテイメント」は、毎週ステキなゲストにたっぷりお話を伺っています。

2月23日(日)9時台ゲスト、俳優・高橋光臣さん

高橋光臣さん「ノーサイド・ゲーム」を振り返る

高橋光臣さんといえば、昨年ラグビーブームを巻き起こしたTBSドラマ「ノーサイド・ゲーム」では、ラグビー・アストロズのキャプテン・岸和田徹を演じられていました。高橋さん自身が、中学3年生から大学生卒業するまで、ラグビー部だったそうです。山形アナも大好きで見ていたという「ノーサイド・ゲーム」について、振り返ってトークして頂きました。

高橋光臣さん、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」を振り返る

高橋光臣さん:
「ノーサイド・ゲーム」の現場は、痛かった。ドラマであんなにガチンコで当たることない!ラガーマンが集まって、ラグビーを有名にしたいという想いで、まさにOne Teamとなって作り上げたので、形になってよかった。まさか、「ノーサイド・ゲーム」をやっているときでさえ、こんなにラグビーブームになると思ってはいなかった。あんな奇跡が起こるとは…、泣きました…。

そして、高橋光臣さんのプロフィールトークから、俳優になろうと思ったきっかけや、初主演作品「轟轟戦隊ボウケンジャー」で、子どもたちのヒーローを演じていた当時のお話を伺いました。

高橋光臣さんが、俳優を目指したきっかけ

高橋光臣さん:
父の家業を継ぐ予定だったのが、ラグビーで後輩が試合中に亡くなり、「命」というものを考えるようになり…「明日、もしかしたら死ぬかもしれない」と思ったら、今までやったことないこと・不可能なものにチャレンジしてみようと思った。

そんな時に、テレビで「ラストサムライ」、渡辺謙さんの芝居を観て鳥肌が立ち、「あぁ、俳優かぁ…、いや無理無理…」と思った後、「いや、無理って、これだ!」と思って役者の道に…。

高橋光臣さん、初主演作品「轟轟戦隊ボウケンジャー」について

高橋光臣さん:
ボウケンレッドだったが、パニックレッドだった。役者の経験もほとんどなく主役に。

カチンコがカーン鳴ったら、セリフがパーンと飛んでいた。なにがレッドだ!!?と思いながら、ずっとやっていた。

「プレシャス」という響きには、今でもピクッとなる(ボウケンジャーは、地球に眠る宝「プレシャス」を巡る、正義と悪の争奪戦を描いたストーリーだったため)。未だに、その時の役名「チーフ」と呼ばれ、「(ボウケンジャーを)見てました」って言ってくださる方がいてビックリすることもあり、縁を感じる言葉。

さらに、山形アナも小学生当時に見ていたという「轟轟戦隊ボウケンジャー」のオーディションでのエピソードなども!

高橋光臣さん「ノーサイド・ゲーム」を振り返る

そして、高橋光臣さんがこれまで経験した「芸能生活 3大笑撃事件」を教えて頂きました!

高橋光臣さんの芸能生活 3大笑撃事件

①オーディション無断参加して合格をもらうも、スケジュールで断る事件
宅間孝行さんの「タクフェス」が大好きで、オーディションを見学させて下さいと会場に行った。オーディションの参加資格もないままメラメラしていた僕は、見ているだけでなく、その場で受験者のチーム分けに交じって、3日間連続のオーディションに無断で参加。

そこでかなり弾けて芝居をして、面白いやつだと思って頂けたのか、是非一緒にやりましょうとお話を頂いたのに、他の仕事が入っていて断るという無茶苦茶な事が起きてしまった。今でも、宅間さんには「お前、スケジュールで断ってくるからな…」と言われる。

②鹿児島へ調査遠征。お金0円事件!
NHK大河ドラマ西郷どん」の為に、舞台となる鹿児島の現地の雰囲気や歴史を学ぶために、3泊4日の遠征をした。現地で先輩方がいて、ホテル代などを出してくれて、お世話になり続けたのですが、帰る時に財布にないことに気づき、探した結果、見つかったのは鹿児島ではなく、羽田空港。羽田のチケットカウンターに財布を忘れて出発したにも関わらず、東京に帰ってくるまで気づかなかった。

要するに鹿児島にいる間は、1円も使っていない…。

③世界の蜷川幸雄作品で、初日にセリフぶっ飛ばし事件!
「ヴェローナの二紳士」という作品でのこと。こんなに台本を読んだ作品ないくらい、台本がバラバラになるくらいだったのですが、台詞の意味を咀嚼せずに、ただ大量の台詞を頭に叩き込んだので、まったく感情がまったく入っていない、AI高橋(山形アナ命名)状態に…。稽古初日から、AI高橋を壊すため、稽古はじめと稽古終わりに特別に稽古をして貰うことが一か月続いて、頭パンパン…。

そして本番前日のゲネプロの時、いきなり蜷川さんが、舞台の美術(背景や大道具)を全部入れ込み、立つ場所がないほどに…。それによって、今までの芝居中の動線がすべて変わり、「客席で芝居しろ」などという衝撃の展開。それに動揺したままの初日。ガッツリ台詞をパーンと飛ばし、「あ~…、ちょっとダメだ、分かんない、ちょっと頭整理してきます…」とハケた。今考えても、足が震えます…。

高橋光臣さん「ノーサイド・ゲーム」を振り返る

後半:舞台「こまつ座・きらめく星座」、ドラマ「伴走者」について

後半は、高橋光臣さんのこれから出演される作品について伺いました。

まずは、「こまつ座・きらめく星座」について。(3月5日~15日)
現在、稽古が佳境に入ってきた高橋さんに、作品について語って頂きました。

高橋光臣さん:
井上ひさしさん原作。昭和15年の浅草の小さなレコード店・オデオン堂を舞台に、太平洋戦争前夜までの1年間が描いている。戦後75年の今が、“戦前”にならないよう、今の人たちに観てもらいたい。台本を読んでいると、心をえぐられ、涙が止まらないほどの辛い昭和の時代の物語。音楽を力に行きタイル人たちのお話で、ハートフルにほっこり見られるけど、グサッと刺さり、心に残る作品。
高橋さんの役どころは、兵役で軍隊に入っていたが脱走して、いろんな世界を見て、家族の元へ来る…。初めて歌もあり、逃亡犯なので逃げ回り、明るい人柄だけど精神的にも追い込まれている人間。重くプレッシャーがのしかかっている。

そして、BS-TBS開局20周年記念ドラマ「伴走者」について。(3月15日放送予定)

高橋光臣さん:
視力の弱いランナーと、その人に寄り添って走る「伴走者」という存在、その二人を題材にした作品。このことを、作品を通して初めて知った。一人じゃなくて、二人で協力してゴールを目指す物語。

一人では感じることのできない感動、助け合いが描かれている。この作品も台本を読んでいて、泣いちゃった…。最近、涙腺緩んでいるのかも…?(笑)

その他、この日のメッセージテーマ「プレゼント」にまつわるお話では、役者の父と思い慕う内藤剛志さんとのエピソードも。

高橋光臣さん、ありがとうございました!

◆2月22日放送分より 番組名:「山形純菜 プレシャスサンデー」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200222060000

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