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冬の訪れとともにやってくるのは寒さだけではありません。干し芋のシーズンもやってきます。

買って食べるのはもちろん美味しいけど自分たちでも干し芋が作れないものか…ということで12月16日(木)「生活情報」では、プロの農園の方に自家製干し芋の作り方を教えていただきました。

「干し芋」の産地といえば茨城県!全国の生産量のトップを誇っています。その全国シェア率というと……なんと9割以上!さつまいもの生育に適した土壌や、冬に雨が少なく海風の吹く気候風土が、干し芋作りに向いていたことなどから、全国へ誇る特産品へと発展したそうです。

そのうちの大部分を生産しているのがひたちなか市、東海村、那珂市。 今回はひたちなか市で干し芋を作っている「二川農園」の二川さんに教えていただきました。

干し芋作りは気温が大事。最高気温が17度以下になる時期になってからにしましょう。それ以上だとカビが生え、すえた臭いがしてしまいます。雪が降るレベルの寒さだと難しいですが、寒ければ寒いほど良いです。室内は気温が高いのでベランダなどを使うとよいでしょう。

準備するもの

*さつまいも(好きな量)
*野菜ネット

干し芋に向いている品種はいわゆる“ねっとり系”の芋である「紅はるか」、「安納芋」。昔ながらの感じがいいなら「たまゆたか」が良いでしょう。野菜ネットは100円ショップなどで買うことができます。

また美味しいさつまいもの見分け方は、傷口から蜜が黒くなって垂れていたり、形がゴツゴツしておらず、滑らからものを選んでみてください。

作り方

1、さつまいもを蒸します。なるべく低温で時間をかけて蒸すことで甘みが増します。竹串がスッと入るようになったら蒸し上がり。
2、蒸したら熱いうちに皮を剥きます。紫の皮の下にさらに薄皮がありますが、こちらも剥いてしまったほうがやわらかい仕上がりになります。
3、剥いたら芋を1cmの厚さに切ります(このタイミングで薄皮を楊枝などで型抜きのように取りやすいです)。
4、切ったらネットに重ならないように並べて5日間ほど干します。(雨が降ったら濡れないところに避難させてください)。

日本一の産地のプロに聞いた「自家製干し芋」の作り方の画像はこちら >>

待つこと5日間……完成の目安は2つに折って割けるかどうか。割けたらまだ早いです。また5日以上干しても品質に問題はありませんが、水分が抜けすぎて硬くなり、食味の低下につながりますのでご注意ください。

日本一の産地のプロに聞いた「自家製干し芋」の作り方

「紅はるか」で作った干し芋

日本一の産地のプロに聞いた「自家製干し芋」の作り方

「安納芋」で作った干し芋

出来上がったものは保存袋などに入れて保管してください。

すぐ食べない場合は冷凍して、食べるときに自然解凍しましょう。

食べてみた感想は…甘みが凝縮されていてとても美味しい。初めてでもかなり完成度の高いものが出来上がりました。蒸かして、切って、干すだけですので、一度に大量に作って保存しておけば、小腹が減ったときのおやつにも最適です。

プロの干し芋はスイートポテトのよう

でも、やっぱりプロが作ったものも食べてみたいよね…ということで作り方を教えていただいた「二川農園」の干し芋を試食させていただきました。ちなみに「二川農園」は、さつまいも博主催、日本一のさつまいも農家を決める日本さつまいもサミットにおいて「FAMERS OF THE YEAR 2020-2021」を受賞しているすごい農家。

日本一の産地のプロに聞いた「自家製干し芋」の作り方

こちらは「紅はるか」で作った干し芋。まるでスイートポテトのように甘くて美味しい!

「二川農園」のホームページでも購入することができますので、本当に美味しい干し芋が食べてみたい方は チェックしてみてください。そして手軽に家でできる自家製干し芋もこれからのシーズンにピッタリなのでぜひ、試してみてください!

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