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先週に引き続き今週のゲストは元F-1レーサーの片山右京さんです。
今週はSuper GTの「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」の監督として、いろんなお話を伺いました!

片山右京さんとは

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日本を代表するトップ・レーシングドライバーの片山右京さん。
別名「カミカゼウキョウ」と呼ばれるドライビングパフォーマンスで、世界中のモータースポーツファンを魅了します。


92年に日本人3人目となるF1デビュー。97年までF1参戦と日本人最多記録を持ち、F1引退後もル・マン24時間レースやダカールラリーなどにも参戦。
現在もモータースポーツ界に関わる傍ら、登山、自転車など幅広いジャンルで活躍中です。

レーシングチームの監督として

片山右京のF1時代に死ぬほど後悔したある出来事とは!?

現在、Super GTのGT300カテゴリーで活躍の「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」。
こちらでタクトを振っているのが片山右京さんです。

レーサーと監督の違いを伺うと「俺は監督の器じゃないなぁ」と予想していなかった答え。
レーサーが気持ちよく、そして速く走れる環境を整えるのが監督の仕事。でもそれが難しいと嘆きます。
たまにドライバーから監督されることもあるとか?

それでも少しでも強いチームに仕上げるために、今、メーカーも一緒になって頑張っているそうです。
「GOODSMILE RACING」のマシンはメルセデスの「AMG GT3」というまさにチョッパヤマシン!
世界各国のサーキットで繰り広がられているレースでもこのマシンは活躍中!
と言うことで、世界各国のAMGチーム、そしてメーカーと情報共有しながら常に進化させているそうです。

初音ミク号について

片山右京のF1時代に死ぬほど後悔したある出来事とは!?

「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」のマシンといえば、初音ミクのラッピングでお馴染みです。
サブカルのアイコンキャラが全面に描かれたマシン。
右京さんは最初、このマシンを見て「何だこれ」と思ったそうです。

しかし初音ミクとのコラボのおかげで、今までモータースポーツに関心のなかった層が興味を持ってくれたり、「個スポ(個人スポンサー)」になって応援してくれたりと裾野が広がり、今は感謝しかないとのことです。

そして周りに集うメカニックへの感謝の言葉も。
F1と比べるとメカニック体制も雲泥の差。
それでも「吊るしでマシンを買ってきて、みんなで一緒に作り上げていく感覚が面白い。全部手作り。モータースポーツの原点を教えてもらった」と語ります。

レースは究極のスポーツ

片山右京のF1時代に死ぬほど後悔したある出来事とは!?

レースの魅力について語る時、右京さんは「心拍数」のお話をされました。
スタートか近づいてくるとドキドキして…と。
ちなみに右京さんの心拍数は普通で42。
しかしマシンのコックピットに座るとそれが60台に上がり、エンジン入れただけで80台。フォーメーションラップで120まで駆け上がり、グリッドについてランプ点灯で160にまで!!
また何もしてないのに、アドレナリンが吹き出して、心拍数も4倍にまで跳ね上がることからも、究極のスポーツといっても良いのではないでしょうか?

そんな右京さんに「世界の名だたるレースの魅力」について伺ったところ…
「F1」は世界最速を決めるレース。
「ル・マン」はロマンを求めるレース。永遠にも思えるようなレースでまるで夢を見ているような感覚になる。
「パリダカ」は冒険。

今まで見たこともない景色が見れたりと感動。
でも全てのレースに共通しているのは「1番を目指す」こと。
自分が1番になれるかもしれない、それがレースの最大の魅力だと語ります。

F1レーサー時代の後悔

これまでのレース経験で、一番後悔したことを伺うと「1996年のF1日本グランプリ」。
このレースではエンジンが不調となり、リタイアしてしまうのですが、ピットに入った時、わざとクラッチをつないでエンジンを壊してしまったそうです。
「リタイアは俺のせいじゃない」
そんな気持ちから取ってしまった愚かな行動。
マシンもドライバーも無事に帰ってくるためにセッティングしてくれる仲間を裏切ってしまった行為だったと振り返ります。

片山右京さんの夢

片山右京のF1時代に死ぬほど後悔したある出来事とは!?

もう一度、ちゃんとした公式レースでドライバーやってみたい。
いつまでもレーシングドライバーの部分は残しておきたい。
そんな思いを胸に秘めた片山右京さんでした。

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