TBSラジオで平日15時30分から放送中の「ACTION」。月曜パーソナリティは、宮藤官九郎さん。
7月6日(月)のGUEST ACTIONは、宮藤さんが様々なゲストの方の愚痴を聞く「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。前日は東京都知事選挙だったということで、フリーライターの畠山理仁さんと宮原ジェフリーさんをお招きして、今回の都知事選のお話や選挙取材の愚痴をお伺いしました。
宮原:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、選挙制度がハッキングされています。
宮藤:選挙制度が?
宮原:たとえば小池百合子さんは、選挙中にコロナの感染拡大が進みました。それで知事がその形でテレビに露出する、その一方で街頭演説や質問の場には出てこない。ほかにも主要候補ではないですが、ホリエモン新党公認でお三方が出ていました。
宮藤:あれ、訳分からなかったですよね。
宮原:まず、1人しか当選しない選挙に3人立候補しましたよね。そう考えると「なんで?」と思いますが、メリットの1つとして、掲示板にホリエモン新党のポスターを3枚貼れます。なので堀江貴文さんの写真のポスターが3枚貼られていましたよね。あと籠池さんとか。だから「ホリエモン、立候補してるんだ」と掲示板の前を通りかかった人とかも言ってましたね。
宮藤:「決まりは守ってるからいいじゃん」みたいなね。

宮原:それを有権者がきちっと判断する必要がありますよね。
幸坂:今回はテレビ討論が一度もされませんでしたが、どう思われましたか?
畠山:これは宇都宮健児さんも記者会見をされておっしゃっていて。宇都宮さんは2012年、2014年と2回都知事選に出たときは、2桁ぐらいのテレビ討論のオファーがあって、3~5回ぐらいは行われました。ただ今回はオファーすらなかったそうです。
宮藤:えぇ~!
畠山:首都東京の知事を決める選挙なのに、企画すらなかったのはちょっとびっくりしましたね。それで結局テレビ露出をするのは「今日のコロナの感染者数は〇〇人でした」というパネルを出す小池さんだけで、ほかの候補者は告示日に全員報じられますが、やっぱり露出は圧倒的に小池さんに偏っていましたね。
宮藤:あれは小池さんじゃなきゃダメなんですか?
畠山:全然そんなことはないですね(笑)小池さんはパネルを出したい人だと思います。
宮原:パネルの出し方もずるいですよね。顔の前に出すんじゃなくて、自分の顔の横に出すから、どう報じられるか分かるんですよ。
宮藤:なるほど、パネルを抜こうとすると小池さんの顔も映りますね。
畠山:それはテレビの人だからよくお分かりなんでしょうね。

畠山:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、候補者全員を取材するのが本当に大変でした。
宮藤:22名ですからね。サッカーチーム2つ分ですもんね(笑)
畠山:こちらから会いに行かなきゃいけないので。22名が立候補してくれたというのは、それだけ有権者としては選択肢がそれだけあるということなので、非常に喜ばしいことなのですが、これが本当に大変で。結局3名とは途中から連絡が取れなくなってしまいました…。
宮藤:ありゃりゃ。立候補したのに。
畠山:今回連絡が取れなくなったのが、石井均さん。
宮藤:呼び出しましょうか?(笑)
畠山:ところが電話が「お客様の都合により使えなくなって…」と出てしまいます。メールは返ってきますが。それで、選管に出馬表明の書類を出しに来たときに接触するんですが、
「どうして立候補するんですか?」とお話を伺うんですが、告示日に本人が届けると思うじゃないですか。
幸坂:えっ…?

畠山:そんなの初めてでした(笑)主要候補は陣営のスタッフが届けに来るということはあるんですが、「宅配の者なので、石井さんがなぜ立候補したかとか、そういったことは私は答えられません」という新しいやり方で(笑)Uber Eats方式で(笑)
宮藤:この人は「コロナの特効薬を発明した」とおっしゃった人ですね。
畠山:ただほかでそのニュースを聞かないので、開発が待たれるところなのかどうか…。
宮藤:本当だとしたら大変なニュースですけどね…。
都知事選の真面目な話もたくさんしました!
◆7月6日放送分より 番組名:「ACTION」
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