TBSラジオで放送中の「ACTION」。月曜パーソナリティは、宮藤官九郎さん。
8月17日(月)のGUEST ACTIONは、様々なジャンルの方々に愚痴を聞く「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。今日はコロナ禍の学生さんの愚痴、第2弾です。夏休みに入ってからも不安な毎日を過ごす学生さんの愚痴を宮藤官九郎さんが伺いました。
東京の大学に通うヒタチさんの愚痴ヒタチ:宮藤さんに行ってもしょうがないんですけど、全く学校に行ってないのに学費が下がりません。
宮藤:学校行ってないのに学費は下がらないのか。
ヒタチ:オンラインの授業料は100歩譲って分かるとしても、図書館などの施設の維持費というのが従来通り分差し引かれていまして。それは納得いかないですね。
宮藤:そりゃそうだね。図書館に人行かないから、新刊図書も入らないよね。本だけは入れてるのかな?こんなこと言うのもあれだけど、先生や職員の方々は早く生徒の顔を見たいと思っていますよ。先生はオンライン授業は学校からやってるでしょ?生徒がいない大学に行くのなんて寂しいに決まってるよ。生徒同士でつながりはあるの?
ヒタチ:従来の対面の授業だったら授業終わりで喋ったりできるんですけど、オンラインだと授業が終わった瞬間に回線が切れて、それで終わっちゃうんですよね。
宮藤:あれ孤独になるよね!ミーティングから退出したあと、ぷつっと切れるんだよね。その授業の楽しかったプレイバックとかエンドロールとかあったらいいのに(笑)何もないんだよ。急に終わるんだよね。
幸坂:これを聞いてくれている皆様に、ヒタチさんの伝えたいことをお願いします。
ヒタチ:会社員の人は普通に会社に行っているのに、なんで大学生だけが学校に行っちゃいけないのかがよく分かりません。
宮藤:俺もそれ思ってたんだけど、東京の大学だとヒタチさんみたいに地方から来る人もいて、その人が地方へ帰るとコロナを持ち帰ってしまう可能性があるよね。あと大学生って集まるとお酒を飲んだりハメ外しがちじゃん。もちろん全員が全員じゃないけど。でもたしかに変だよね。会社員は大丈夫で、大学生はダメってね。授業は不要不急じゃないからね。これからの社会を担っていくのに。
ヒタチ:厳しいかもしれませんが、音楽で生活したいですね。
宮藤:じゃあ大学辞めちゃいなよ~!
三重県の大学3年生、ヨシノさんの愚痴ヨシノ:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、私は就活中なんですが、何を信じればいいか分かりません。
宮藤:どうした…?(苦笑)問題が大きいですね。
ヨシノ:今年はコロナの影響でそもそもインターンの形態自体が変わっていたりします。
幸坂:情報が得られないんですね。
宮藤:就活自体は出来てるの?
ヨシノ:一応、就活を手伝うサービスに登録して、インターンの申し込みはしています。ただもうほとんど就活がWeb上だけになってますね。

宮藤:面接とかもパソコンやスマホ越しなんだよね。対面で自分のことを知ってほしいよね。
ヨシノ:そうなんですよ。説明会も、大体は生配信で担当の人がお話してくれるんですが、たまに企業の動画がずっと流される場合があるんです。
宮藤:それを見るだけならホームページで充分ですもんね。
ヨシノ:そうなんです。直接社員の人の雰囲気も伺いたいので。
宮藤:行きたい会社の希望はあるんですか?
ヨシノ:私は卒論で、物の名付けやネーミングみたいなことをやっていまして。それを商品開発などに活かせたらと思っています。
幸坂:メーカーさんとかかな?
ヨシノ:そうですね。ただ、ほかの業種もいっぱい見てみたいので。
宮藤:広く知ったうえで選択したいですよね。
幸坂:録画面接という形態があるんですか?
ヨシノ:そうです。企業の指定する録画アプリを入れます。それを開いて「面接に進む」を押したら、画面上に質問が出てきます。たとえば「学生時代に力を入れたことは?」という質問が出たら、そこから10秒のカウントダウンがあるんです。
幸坂:そのカウントダウン、嫌だぁ~。
ヨシノ:その10秒内で言いたいことを整理して、それが終わったら制限時間60秒以内でフリートークみたいに言うんです。
宮藤:それが面接の本番なんですよね。相手がどんな人かも分からないのに言うんですよね。
幸坂:事前に質問は分かるんですか?
ヨシノ:アプリを開くまで何を聞かれるか分からない質問もあります。
宮藤:うわぁ…。それで1分喋んなきゃいけないのは大変ですね。
このほか、「もうマジで大人が信じられない」という高校生の愚痴も伺いました。
◆8月17日放送分より 番組名:「ACTION」
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