TBSラジオで放送中の「ACTION」。月曜パーソナリティは、宮藤官九郎さん。
8月24日(月)のGUEST ACTIONは、様々なジャンルの方の愚痴を聞く「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。今日は、歌舞伎町ホストの愚痴! 元ドンペリキングで今はお店の運営側に回っているMUSASHIさんと、現役ホストの宮野真守さん(もちろん源氏名です…!)から宮藤官九郎さんが愚痴を伺いました。
宮野:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、世間の人が思うホストのイメージが古いままな気がします。
宮藤:まさに僕がそう思っていました、すみません…(苦笑)でもお酒は強いでしょ?
宮野:普通の人と比べたら弱くはないですね。
宮藤:ドンペリキングは強いよね?
MUSASHI:強かったと思います。今はあんまり飲まなくなりましたが、現役のときはかなり飲みましたね。
宮藤:強いほうが良いですよね?
MUSASHI:そうですね。理性保ったまま接客できるので。接客が乱れて雑になるとお客さんが離れちゃうので。
宮藤:そりゃそうですね。喧嘩は強そうっていうのは勝手なイメージでしたね(笑)
幸坂:最近はいろんなホストがいるんですよね。
宮藤:オタク系とかもいるんですか?
MUSASHI:全然いますよ。
宮藤:それ、ありなの?(笑)

MUSASHI:あと、そもそも話すことが得意じゃない子もいますよ。それを克服したくてホストになる子もいます。
宮藤:お客さんにとっては、その子を話し上手にしてあげることが楽しかったりするんでしょうね。
MUSASHI:一人前のホストに教育することが面白いのだと思います。
宮藤:口下手でもなれるんですね。

宮藤:東京都知事が「夜の街!」とたくさん言っていましたが、正直どうでしたか?
MUSASHI:これは話すと長くなります…(苦笑)4月7日に緊急事態宣言が出て、僕たちもそこから1ヶ月半ぐらい自粛で店を閉めていました。だから4月の売り上げは大打撃で、何千万の赤字が出てしまいました。
幸坂:今は感染対策をしながら営業をされているとのことで、売り上げは戻りましたか?
MUSASHI:今月は良いときの6割ぐらいですかね。
宮藤:お客さんも行きづらいし、ホスト側も「来てよ!」って言いづらい雰囲気がありますよね。
MUSASHI:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、今までにない仕事がたくさん来て、めちゃくちゃ大変です。
幸坂:どんなお仕事ですか?

MUSASHI:店から従業員へ補償は出したんですが、生活のことを考えると自粛期間中はどうしても不安になりますよね。
宮藤:ホストさんに電話するんですね。
MUSASHI:聞いてみると、やっぱり外に出てお客様の女の子に会っちゃうんですよね。お客さんが離れないように。でも僕らは感染リスクのことを考えて、それを抑えたかったんです。話を聞いて、その説得をしていました。あと新人の子はお金がないので、「飯食えているか?」と聞いていました。
宮藤:会いに行くことを止めるのは大変そうですね。お客さんは嬉しいでしょうからね。
MUSASHI:そしてホスト側も不安なので会いたいんですよ。
幸坂:宮野さんは自粛中はなにをされていましたか?

宮野:僕はもともとインドアで引きこもることが好きなので、自粛期間中は漫画読んだり映画見たりしていましたね。
宮藤:お客さんへの営業メールとかしていましたか?
宮野:営業メールが僕は少なくて、雑談みたいなやりとりばかりしていたんですが、その中で僕の好きな作品を教えたり、逆にお客さんの好きな作品を教えてもらったり、お互いの人間性を知ることをやっていましたね。あと手紙を書いたりしていました。
宮藤:アニメ界にはすごく貢献していましたね(笑)そして手紙?手書きですか?
宮野:そうですね。
幸坂:それはどんなメッセージですか?
宮野:そこでもあんまり特別なことは書かないんですけど。
宮藤:やっぱりアニメのことですか?
宮野:もちろん(笑)僕もそうですが、やっぱり手書きって嬉しいですからね。

引き続き、コロナ禍でのホスト事情をお伺いしました。
◆8月24日放送分より 番組名:「ACTION」
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