TBSラジオ「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」毎週木曜日夜9時から放送中!
「マイゲーム・マイライフ」のゲストにスキマスイッチの常田真太郎さんがやってきました。
学生時代にサッカーをやっていた常田さん、ウイニングイレブンのリアルに近い感覚にハマり、今もずっとプレイしているのだそう。

常田「中村憲剛くんは公私ともに仲が良いんですけど、最初のきっかけはウイイレをやってたことで」
宇多丸「おお~」
常田「サッカー選手ってウイイレはやるけど、サッカーの試合をちゃんと見るっていう人が意外と少ないみたいで」
宇多丸「あ、そうなんだ。へぇ~」
常田「やっぱりボール蹴るのが好きで、見るほうになると、自分が出る試合くらいで。研究として見るのは指導者のほうが多いみたいです」
宇多丸「ははぁ~、そうなんだ~」
常田「でも、彼に関しては別で」
宇多丸「中村憲剛さん」
常田「はい。(試合を)見るも(ゲームを)やるも、全部すごかった。そこで、最初にご飯を食べたときにウイニングイレブンやって。……強いんですよ!」
宇多丸「これすごいですね。中村憲剛さんはバーチャルでもサッカーがうまい」
常田「もーのすごくうまくて!」

宇多丸「ものすごくうまい!」
常田「僕たぶん、5000試合くらいやったかな? もっとかな?」
宇多丸「5000試合!? え、1試合は何分くらい?」
常田「1試合は10分か15分くらいですね」
宇多丸「5000試合はすごいな……」

常田「それくらいやってると思うんですけどね。その中で、勝ったの10か20くらい」
宇多丸「あぁ~そんなもん。もう圧倒的な」
常田「圧倒的です」
宇多丸「どこがそんなに違うんですか?」
常田「面白いのがですね、ウイニングイレブンって毎年出て、そのたびに新しいシステムとかが実装されていくんですけど、彼(中村選手)はそれ一切手を付けない! ただボール蹴る、パス出す、動く、シュート撃つ、だけなんですよ」
宇多丸「基本動作」
常田「それだけで勝っていくんですよ。彼が代表に入っている頃に、その中でもやっぱり流行っていたようで。合宿中にウイイレ大会になったんだけど、彼は強すぎて、自分が好きなチームを使うの禁止になったらしいです(笑)」
宇多丸「つまり、リアルのサッカー選手なら誰でもうまいわけじゃなくて、中村憲剛選手が特に強いんだ」
常田「あとは中村俊輔選手もかなりでしたね。一回やったんですけど、強かった。
宇多丸「これって、プレイヤーとしての視点と、俯瞰視点を併せ持っているってことなのかな?」

常田「と、思うんですけど、中村憲剛くんが言うには、『ここまで俯瞰では見られてないけどね』と苦笑いしてますけどね。でも、彼の言葉を借りると、(リアルの)サッカー中は自分ひとりの視点でしかサッカーできないけど、(ゲームだと)自分の理想とするディフェンスの動き、自分の理想とするフォワードの動きを自分で操れるので楽しいらしいです」
宇多丸「自分のサッカーは、(ゲームでやるときのように)完璧に行けば正しいはずだっていう」
常田「そうです、そうです(笑)」
ちなみに常田さん、かなりウイイレをやり込んでいるのですが、プロの中村憲剛選手のほかにも、勝てなかった相手がいるようで……。この番組でもおなじみの、w-inds.の橘慶太さんだそうです。これで何回目になるでしょう、橘さんのお名前が挙がるのは。橘さん、一体どれだけの人をゲームでボコボコにしてきたんですか!

(昔のドラクエの「ふっかつのじゅもん」について)
常田「一生懸命メモっては、だいたい濁点と半濁点を間違えるんですよ。(中略)慣れてくると、これとこれじゃないかっていう予測がたってくるんですけどね」
宇多丸「あ、そっかそっか。出なかったけど、たぶんこれが間違ったんじゃないかって」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)
◆8月27日放送分より 番組名:「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」
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