TBSラジオ『TALKABOUT』毎週土曜夜10時から放送中!(3月12日(土)放送分)
22時台後半は、モデル・YouTuberのねおちゃんのコーナー【ねお TALK ABOUT】
今回は、ゲストにジャーナリストの堀潤さんが登場!2020年8月には「TALK ABOUT」の本編で戦争についてのお話をしてくださいましたが、今回はみんなも気になっているであろう「ロシアとウクライナの情勢」について、歴史的な背景から詳しくお話伺いました。
ねお:なぜこういうことが起こったのかという、発端はどれが正解なんだろうなとすごく思っていて。
堀:今、大きな国のロシアが、小さな国のウクライナというところを軍事力で制圧しようとしているんですよね。ウクライナっていう場所がどんな場所にあるかというと、まさにヨーロッパとロシアのちょうど真ん中ですね。ヨーロッパっていう国々は、今EUという大きな連合を作っていて、こちらは自由主義の国々の仲間たちです。一方、ロシアというのはプーチン大統領をはじめ旧社会主義の国で、昔アメリカとは激しく対立していた国だし、今もどちらかというとロシアとヨーロッパ(EU)というのは同じ考え方ではないということなんです。
ねお:なるほど。そうなんだ。

堀:そういう中で、この真ん中にあるそれぞれの東欧の国々が、もともとはロシアの前にソ連(ソビエト連邦)という、大きな核を持った軍事力のある独裁的な国があったんですよ。それが立ち行かなくなって解体されちゃった時に独立したそれぞれの国なんですね。ただ、最近それぞれの国が「私たちはロシアではなくて、ヨーロッパ側にいきたい」と。やっぱりきわめて強権的な独裁的な国ではなくて、自由主義諸国の中にいたいと。で、それだけじゃなくてヨーロッパの国々というのは、NATOっていう組織を持っているんです。NATOというのはいわゆる軍事同盟で、ヨーロッパのエリアというのをヨーロッパの国々でひとつの軍の連携をとって、そうしたロシアだったりとか、その他の問題に対処していこうっていう軍事同盟組織。
ねお:うんうん。
堀:一方、ロシアはロシアで、そうした国々にプレッシャーをかけてますから、その小国たちはNATOに入ってやっぱりしっかり守ってほしいという思いもあるんですね。その綱引きがずっと行われてきて。今に始まった問題ではなくて、2014年。当時のウクライナの政権は、どちらかというとロシアを支持している政権だったんですよ。
ねお:おお。はい。
堀:ところが国民は、「我々はEUにいきたい。自由主義でいたい」と、そういう要求が強くて。
ねお:そういうことだったんですね。

堀:そんな中で、この国際社会がこの問題にどう対処するべきなのかと揺れ動いています。
こういった歴史的背景がある中で、改めて今どのようなことが起きているのか。また、ロシアの国民はどのように思っているのか。