マイナンバーカードの普及を促進する目的で行われている「マイナポイント」事業。最大5000円分のポイントがもらえる!というものですが、この申請が低調だそうです。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時30分過ぎからは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」、10月9日(金)は、金曜日恒例サラリーマンの声。
『なぜ、マイナンバーカードは普及しないと思いますか?』皆さんに分析していただきました。
★ズバリね、メリットがないんですよ!●「やっぱり自分の情報が国に知られてしまう気がするんじゃないですかね、私もそうですけど、漠然とした心配ですかね。あとは、それがないと困るという場面にまだ出くわしてないので、そういうのもあります。」
●「手続きが面倒だからでしょうね。わざわざ区役所に行って、しかも時間を予約して、長い時間待たされて、そういうことじゃないですかね。もうやりましたよ、とっくの昔に。その時にそう思ったんですよね。」
●「個人情報とかの関係じゃないかと思う。
●「ズバリね、メリットがないんですよ。なんでメリットがないかというと、じゃあ、そのマイナンバー使って何が出来ますか、国民は。顔写真入りのカードということだけなんですよ、まだ。具体的なおいしさ、おいしくないじゃん。そこだよね。ちなみに僕はカードは作ってあります。(カード作っておいてよかった経験は)ない!」
カードを持っていてもメリットが感じられない、ということなのです。住民票がコンビニで受け取れるとか、確定申告が楽になるとか、いろいろと出来ることはあるのですが、そう頻繁に使われるものでもないですからね。(住民票も印鑑証明も確定申告も・・・)あれば便利なのでしょう。だけど、その前段の、カードを作るのがすでに面倒くさいというのも分かります・・・。
★カードを作ったらナンバーが発行される?!一番、多かったのが個人情報に関する事でした。そんな中、こういう声がありました。
●「個人情報が流出してしまいそうな気がする、不安でしょうがないっていうところじゃないでしょうか、カードにすると。っていう声をよく聞きます。だから、不安がっている人はナンバーを与えられているってこと自体知らない。マイナンバーカードを受け取るとナンバーが発行されると思っている。そうすると、情報が吸い取られてしまうみたいなイメージがある。地元の人とかお年寄りに聞くと、こうなんだよ、え、知らない、私持ってないからって。いや、違くて、持っているから、いや、持ってないから、こういう感じですよ。だって、あれ作ると情報持っていかれちゃうでしょって、勘違いしてる。勘違いというより知らないんだね。(マイナンバー制度そのものが普及してないってこと)そう。情報が行き渡っていないというのが現状。」
「そういう声をよく聞く」とおっしゃるので、そんな人いるの??と驚きましたが、マイナンバー制度の開始は2015年。その年の10月にカードを発行するための通知カードが配布されているので、その通知カードを受け取ったことを忘れているのかもしれませんね。
確かに、お話を伺っていたら、「いまこの期間にマイナンバーカードを作ったらもらえるポイントでしょ?先に作っちゃって損したよ!」と言う方もいらっしゃいましたから・・・もろもろ伝わっていませんね。
★理屈関係なく感情的に嫌だな、って最後にこんな声がありました。
●「身元調査の材料にされるっていう考え方が結構あるんじゃないですか。いずれ、今であれば身分証明書を見せてくれっていう時に、マイナンバーカードを見せてくれていうように移行していくと思うんですよ。そうすると、行動履歴が全部わかるという、そういうような考え方を持ってる方が結構多いじゃないかと思います。番号を持っていても番号提示する材料がなければ、わからないわけですね。それが電子化されていくと一瞬のうちにわかってしまう、そういうのを嫌う方々が結構いらっしゃるんじゃないかと私は思う。怖さというところまで感じてる方がいらっしゃるかどうか分かりませんけど、そういうのは少ないんじゃないかと思う、怖さを感じている方は。ただ、嫌だなっていう、理屈関係なく感情的に嫌だなって方が先行しているような気がします。」
嫌だなって気持ち、分かりますよね。マイナンバーカードという形にすることによって、より現実的になる感じはします。
嫌だなっていう感情は、5000円分のマイナポイントを貰っても消えないし、5000円分のポイントには代えられない、ということですね。
近堂かおりの「現場にアタック」
◆10月9日放送分より 番組名:「森本毅郎 スタンバイ!」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201009063000