TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」月~木曜日の11時から放送中!
(12月15日放送)
冬の洗濯物で困るもののひとつが「ニット」。洗濯機のおしゃれ着洗いコースとおしゃれ着洗剤で洗えるものもあるけど、大事なニットとか、変わった生地を使ってるものとか、「そのまま洗濯機で」というわけにはなかなかいかない。
洗濯のプロ・洗濯ブラザーズの今井良さんによると、ニットは汚れを吸いやすい衣類。夏ほどではないですが、汗や皮脂を吸ったり、空気中のホコリやチリを吸ったりして確実に汚れています。こまめに洗うのがベストですが、ライフスタイルによって「手洗いなんてやってるヒマない!」という方も、大事な服、お気に入りの服だけでも、手洗いやってみてください。脱水は、バスタオルにくるんで一石二鳥
今井さんにニットの手洗いの手順を教えていただきました
▼洗面器や洗面台に、30℃以下のぬるま湯をためて中性洗剤を入れます。
▼3分ほど押し洗い。水に沈めては出して、を繰り返します。これで汚れが落ちます。
▼ここで一度脱水します。
今井:
洗いとすすぎの後に2回脱水すると良いです。ただし時間は1分ずつ。洗濯の際、衣類の汚れが落ちるタイミングは実は「脱水」のとき。洗いで浮いた汚れを脱水で飛ばして汚れがおちるんです。
▼脱水が終わったら、キレイな水ですすぎます。押し洗いと同じ要領で。
▼最後に、洗濯ネットに入れて、脱水するんですが、ここでバスタオルを使います。
▼手洗いのススメですが、脱水だけは洗濯機を使うと効率がいいんです。
・ニットをバスタオルくるんでから洗濯ネットに入れて脱水することで、生地を傷みを最小限にできるんです。
・また、遠心力で衣類から出る水分をバスタオルが直接吸ってくれるので、脱水時間も少なく済むんです。
▼まずたたみ方から。ニットの服をくるんと裏返します。長袖の服は、袖が引っ張られて絡まり、生地が傷みやすいんです。ですので、まず左右の袖を内側に折りたたんでから全体を畳みましょう。
▼次に、バスタオルで全体をくるんでから、ネットに入れましょう。
・ネットの中で衣類が動くと中で擦れてしまいます。
・余った部分をしばって動かないようにしましょう。

▼この状態で1分脱水。干すときに気にすることはありますか?
▼最後に、干すときにハンガーを2つ使って重みを分けましょう。ハンガー1本で普通に干すと、重みでニットが伸びやすくなります。大きめの1本で普通にニットをかけたら、もう1本に裾部分をかけて、袖部分を上側に絡めて干します。平らに干せる、平台のハンガーがあれば完璧です。



今井:
洗濯機で洗う場合も、生地が傷む原因を最小限にしましょう。「おしゃれ着洗い」「デリケート洗い」などのコースを使うのはもちろんですが、時間設定を短めにして洗うがオススメ。
≪洗い3分→脱水1分→すすぎ1回→脱水1分≫
もちろん、洗濯ネットにいれてください。
【洗濯ブラザーズ】
■茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さんの3人で結成。
■クリーニング店「リブレ ヨコハマ」を営みながら、劇団四季やクレイジーケンバンドなどの衣装クリーニングを担当。
■「洗濯物の9割は家で洗える」をモットーに、毎日の洗濯が「嫌いな家事」から「好きな家事」になるよう、洗濯の楽しさを伝える活動をされています。
◆12月15日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201215110000