TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」月~木曜日の11時から放送中!
今週は「TBSラジオ防災キャンペーン」。各番組で防災にまつわる様々な情報をお届けしています。
▼民間企業や福祉施設、自治会向けに防災対策を提供する「災害リスク評価研究所」の松島さん
松島さんは2回目のご出演となります。
▼助かるために必要な防災グッズ(土のう、発電機、耐震グッズ)と、助かったあとに必要な備蓄(水や食料、衣服、衛生品、生活用品)を考える。
▼防災グッズは、避難先で使用する「避難用品」と家にそのまま留まる際の「備蓄品」大きく2種類ある!
この辺りを教えていただきました。
大前提として、「ハザードマップ」のチェック2019年(令和元年)の台風19号・関東から信州・東北と被害が発生。その際に水や食料、防災グッズを買いそろえていたにも関わらず、水害によって無駄になる、ということがあった。このようなことから、まず、最初にやらなければならないことは、「ハザードマップを使って自宅の危険レベルをチェックすること」が大切。ハザードマップは自治体のHPなどでも見ることができます。
まず、家が建った年を調べよう!まずは「家」のお話から。「戸建て」もしくは「マンション」にお住まいの方の準備について伺うと・・・
戸建ての場合。
▼また、液状化のリスクの高い地域はライフラインが途絶する危険性が高いので、水やトイレのための準備、カセットコンロ+ガスなどを多めに備蓄する。
▼水害は、洪水ハザードマップで、自宅の浸水深が30cmを超えるような地域は1階部分も床上浸水する恐れがあります。1~2日の備蓄だけで耐えられる人は2階以上の垂直避難も可能ですが、災害弱者が居る場合は自宅待避を避けた方が良い。(ライフラインが止まって、陸の孤島になる恐れがあるため)
●続いては、マンションについてです。
▼昭和55(1980)以前に建てられた建物は、歪みによってドア類が開かなくなったり、配管に損傷が出る恐れあります。水やトイレのための準備、カセットコンロ+ガスなどを多めに備蓄しましょう。地震が発生した後、安全を確保したうえで、建物の安全チェックもしましょう。
▼停電が起きてしまったら、エレベーターが停止します。食料・生活用品の調達が困難になるので、その分の備蓄が必要。
家族構成に合わせた防災グッズや備蓄をしよう!続いては、ご家族に、お子さん・ご年配の方がいるかどうかなど、「家庭ごと」の防災グッズの準備の違いについて、お願いします!
基本的な考え方は、同居する家族の中に、自力で動けない高齢者や障がいを持った人が居る。自己判断できない高齢者(認知症など)や障がいを持った人が居る。
このような方が居る場合は、家族構成に合わせた「防災グッズ」や「備蓄」をしてほしい。特に大規模な災害が発生すると一時的に物流が停滞する。そのためにも自宅で退避できるためのグッズや備蓄を準備していただきたい。
例えば、お年寄りや幼児は食べやすい飲食、紙パンツ、おしりふきなど。メンタル疾患の方は、安心できるモノ。これが無いと不安になるというモノを事前に把握しておきましょう。
避難時に常に持っておきたいものが「光・情報・通信」▼避難時に常に持っておきたいものが「光・情報・通信」
・光は、夜間や停電時⇒暗い、足元等、相手に知らせるため
・情報は、ポケット型のAM/FMラジオ
・通信は、スマホor携帯 + 予備バッテリー
※全てスマホで代用出るが、スマホは通信として温存させたい
▼ちなみに、ライトは「懐中電灯」でいい?と思っている方も多いと思いますが、懐中電灯は明かりが弱かったり、電池の消耗が早く、そして重いのでおすすめしません。
⇒ 自宅ではランタンなようなもの。避難には小型軽量のLEDライト
⇒ 両手が空くように、男性はヘッドライト、女性子供にはネックライト
◆女性の一人暮らしや治安が良くない地域については、窓ガラスに飛散防止フィルムをおすすめします。(台風や地震の際の窓ガラスの飛散防止だけでなく、割れにくいため泥棒除けに効果あり。
◆日用品を災害時に活用する知恵
〇使用済みストッキング⇒ 保温(幼児含む)、エコノミークラス予防、三角巾代わりになる!
〇大判のポリ袋(45L 70L)
⇒雨具(カッパ)、雨除け、給水移動・貯水、トイレ、足温、火災時の避難煙除けに!
※日用品を防災グッズに活用することもできます。
まずは、自分が住んでいる家の状態、そして家族構成を踏まえて、自分自身の防災グッズを用意することをおすすめします。
◆3月8日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210308110000