TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』毎週土曜17時から放送中!
6月10日(土)放送後記
今月のゲストは、岡田結実さん。
最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で東京湾を眺めながら、お話伺っています。
今でも忘れられない出演作は…
バラエティ番組への出演をはじめ、俳優や声優として活躍を続ける岡田さんが忘れられないお仕事の1つにあげるのは、16歳の頃に要潤と共演し、初めて出演、主演をしたテレビドラマ『静おばあちゃんにおまかせ』(2018年)です。
岡田「作品に出ること自体が初めてだったので、何が正解で、何が不正解のお芝居で分からなくて…。役作りってどうするの?、台本ってどこまで覚えていくの?とか、初歩的なところからで。やり方分からない中でやって、現場にいきました。そして現場で、要さんという素敵な方にお会いしましたね~」
要「あはは(笑)」
岡田「柳沢慎吾さんがいらっしゃって、ずっと芝居の間に1人甲子園をされていて、私たち本番でも笑っちゃったりして(笑)要さんは、芝居を見ないようにされてましたよね(笑)」
要「そうそう(笑)こっちもセリフ覚えなきゃ行けないから!もう1つ忘れらない作品をあげるとすると、何がありますか?」
岡田「その4年後に出演させていただいた、WOWOW 連続ドラマW 『夜がどれほど暗くても』という作品です。主演は、上川隆也さんで、原作は『静おばあちゃんにおまかせ』と同じ、中山七里先生なんです。『静おばあちゃんにおまかせ』で、ずっと後悔があったので…」
要「どういったところに?」
岡田「円(岡田さん演じる主人公)だったら、もっとこうだったんじゃないか、とかおばあちゃんとの感情のリンクが足りてなかったり、最後の対面で涙のシーンで泣けなかったり…すごい後悔だったんです。なので、中山七里先生のお話だって聞いた時にやっと心残りにもう一度挑戦できるんだ、と気合が入り、たくさん考えた作品でした。」
作品の撮影時は、コロナ禍。
感染予防も考え、家族とも会わずに過ごし落ち込む感情が強くなったことが
自然と役作りにもつながっていった、とのこと。

日常生活にある変化が…これは職業病?!
最近では、さまざまな作品を見て演技を学ぶだけでなく、日常生活での動きや、友人たちの話を自分ごとのように感じることで演技の引き出しを増やすよう心がけているそうで…
岡田「この走り方、演技でも使えるなぁとか思って過ごしています(笑)え、要さんも、そうじゃないですか?」
要「そうそう。女優さんは特にそう言いますよね。恋愛している時、一番芝居するからそれが、仕事の芝居にも影響するって。」
岡田「恋人と喧嘩して裸足で出ていったり、デートで喧嘩したり…。芝居でありそうじゃーん!とか、そういうのやります(笑)そうすると、どこかで ”この感情に似た感情経験したなぁ”って振り返ることができたりします。欠かせないですね。」
要「今は、恋愛ドラマとかあんまりないけど、若い時はそういう感じだったね。
岡田「ですよね、第三の視点みたいな感じですよね。でも、同世代の子で、日常生活を全部芝居につなげちゃうから本当に悲しんでいるのか分からないし、純粋に物事を捉えられてないじゃないかって話している子もいましたね。」
要「うん。そういうのあると思う。だって、仕事の方が現実離れした事が起こるから、現実でちょっとした事が起こっても全然ショック受けてない自分がいる。」

『私にはこういう演技は出来ないんだと絶望しました』
先週に引き続き、岡田さんが影響を受けた作品を伺うとフランス映画『アデル、ブルーは熱い色』をあげてくださいました。
この作品は、女性同士の恋愛を出会いから別れまでを3時間にわたり描き、映像の美しさはもちろん、演技のリアルさに衝撃を受けたそう。
岡田「普段は、映画とかドラマは芝居として見ているんですけどこの作品は、いつ芝居してます?ってくらい、芝居と現実の境目が感じられなくて、不思議な感覚になりました。このアデルという役名も、役者さん自身の名前から取られていたり、オフで撮っていたシーンが実際に使われたりしていて。とにかく見て欲しいです!映画に影響受けて、青のショートカットにしたかったほどです!」
要「この作品で、どんな影響受けました?」
岡田「この映画を見て、絶対私にはこういう演技は出来ないと絶望して役者に向いてないと感じちゃいましたけど、いつか、こういう作品に裏方として関われたらいいなぁとも思いました。役者を経験したからこそ撮れる映像もあるかな…と。でも、まだまだ経験が足りないので、現場いっぱい経験したいです!」
今は、重厚なサスペンス系作品の現場を見てみたい!と、岡田さんの芝居への意欲は高まるばかりの様子。
岡田「要さんが一番大変すぎた!っていう現場ありますか?」
要「選べないね~(笑)一般的には、医者と弁護士は専門用語で大変だって言われますけど、俺はそんなに…」
岡田「それをさらっと言えるのがすごいです(笑)長セリフとかもなんなくこなしてそう(笑)」
要「120ページまではやったことあるよ。」
岡田・近藤「「えーーーー!!!」」
要「1人での朗読活劇なんだけど、セリフと動きがあって。大したことないですよ(笑)」

来週も、岡田結実さんにお話伺います。
お楽しみに!