TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』毎週土曜17時から放送中!

1月6日(土)放送後記

2024年最初のゲストは、ドラムボーカリストで俳優のシシド・カフカさん。

最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で、東京湾を眺めながら、お話伺います。

シシドさんと要潤の二人は、2017年に放送されていたドラマ『カンナさーん!』での共演以来、6年ぶり!撮影は真夏でとても暑く、特に海のシーンでは逃げ場がなく、過酷な撮影だったと振り返っていました。

要潤「多分千葉ですよね。プライベートビーチみたいな。遮るものがなくて、綺麗な海が目の前にあってっていうところで。撮影場所としては絶好の場所なんですけど、遮るものが何もなくて、風が強くて砂が飛んできて目が開かないんですよね(笑)」

シシド「そこで、何でしたっけ、ビーチバレーをしなきゃいけないっていうので、ボールが流されて流されて、ラリーが続かなくて、、、」

近藤「結構撮り直したんですか?」

要・シシド「何度も何度も、何度もやりました。」

シシド・カフカさんと、ハイアット リージェンシー東京ベイで優...の画像はこちら >>

テレビに映らなかったドラムに憧れて・・・

デビューした当時のシシドさんには、“ドラムを叩きながら歌う”という印象が強くあります。

そもそもドラムとの出会いは、小学生。音楽好きのお姉さまと一緒に音楽番組を見ている時、演奏中に一度も映らなかったドラムをかっこいい!と思った事がきっかけでした。

『画面には映っていなくても、この音楽の根源を作り、あんな大きなものを操っている』
その立ち位置に憧れを抱き、そこに座りたいと思ったそうです。

近藤「それを10歳で思ったんですか?」

シシド「ちょうどいいと思ったんですよね。小学校という社会の中で、自分の立ち位置をいろいろと認識し始める頃じゃないですか。なんか目立ちたいけど、その器じゃないみたいな…。その自分のこう、何とも言えない気持ちを上手に叶えるのが、ステージの一番後ろにいて、スポットライトがほとんど当たらないドラム。だけどステージの上に上がってるって…。

そこだと思ったんですよね。それが最初ですね」

要「まずは、習いに行ったんですか?」

シシド「まず親を口説き落とすっていう時間が…4年かかりまして。」

要「4年!10歳から、結構長いですね、4年って。」

その当時、シシドさんは既にバイオリンを習っており、自ら始めたもののすぐに飽き、惰性で続けていたことが両親に気付かれていたそうです。

シシド「親の反対をすごく受けてたんですけど、4年頑張って口説き落として、やっと中学生のときにアルゼンチンに居たんですけど、アルゼンチンで習い始めることができたという」

ドラムのレッスンは、基礎から始まり、タンゴ、ラテン系のビート、そしてロックという順番でした。

シシド「最初ずっとよくわかんないなと思いながらやってて、ロックビートになった途端に、あ、これだ!と。」

近藤「やっときた!」

要「これがやりたかったんだ!」

シシド・カフカさんと、ハイアット リージェンシー東京ベイで優雅な夕暮れ時を。

ドラムを叩きながら歌うスタイル

アルゼンチンに居た頃は、現地にいた日本人の友人たちと一緒に、スピッツのカバーなどをしていた、というシシドさん。

ドラムを叩きながら歌うというスタイルになったのは、デビューが決まってからでした。

デビューのきっかけは、現在も一緒に仕事をしているという音楽プロデューサーからのスカウト!
ドラマーとして活動していたシシドさんでしたが、『ボーカリストを探していて、君の歌の下手くそさがすごくいい!』とスカウトされました。

その後、一度はドラムを辞め、一人前のボーカリストを目指していたシシドさん。


しかし、デビューが決まった時、『もう一つ武器があった方が良い!』『ドラム叩きながら歌っちゃえよ~』という、お酒の席での笑い話がきっかけで“ドラムを叩きながら歌う”というスタイルに辿り着きました。

シシド「そんなつらいこと、絶対やりたくないと思ってたんですけど、NOばっかり言っててもしょうがないし。なんか3ヶ月後にライブ決めてきちゃったし、やるしかないかと思ってやり始めたら、意外にしっくりきたって感じですね」

近藤「3ヶ月後にライブが迫っていて、そこからドラム叩きながら歌うスタイルを始めたんですか…!?」

シシド「そうです。もう3ヶ月、死ぬ気でやって、、、」

要「すごくないですか…??」

シシド「でも、その3ヶ月後のライブは散々だったんですけど、何となくパンと音を鳴らしながらパーって歌ったときに、“これなのかも” って、私だけじゃなくてスタッフも全員思った、っていうのがありましたね。」

シシド・カフカさんと、ハイアット リージェンシー東京ベイで優雅な夕暮れ時を。

俳優としてのキャリア。無茶ぶりに答え続ける人生...!?

アーティストだけでなく、俳優としてのキャリア着々と積んでいるシシドさん。

そのきっかけは、マネージャーさんから『明後日これにOKって言ってくるから』と突如言われ、ドラマの企画書を目の前に置かれたことでした。

シシド「無茶ぶりに応え続けている人生、という感じはありますが…」

要「(俳優を)やりたい、っていう話は前からしてたんですか?」

シシド「全く。演技をしている自分っていうのは、全く想像してなかったですね。」

要「なんかこう、ワークショップに行ったり、俳優としての活動をやっていこうという気持ちは?」

シシド「なくて。実際のそのドラマの話が決まってから、急ピッチで、演技とはなんぞやっていうのをまず知らなければいけないので、1週間ぐらいのワークショップを開催してもらったっていう感じですかね。」

要「すごい、それでできちゃう…だって全く違うじゃないですか。俳優と音楽をやるミュージシャンというのは」

近藤「演技は、しないですもんね?」

シシド「ミュージックビデオとかで、ちょっとしたりだとか…。あとはステージの上でも、演技ってほどでもないですけど。やっぱり、その曲その曲によって感情を自分の中で変えるっていうことはあるので、何かそういうところから、、、何となく、音楽で今まで自分がやってきたことから、ちょっとずつ引っ張り出して引っ張り出して、って感じですかね。」

シシド・カフカ『ハードロック計画』

そんなシシドカフカさん。

現在は、バンドを組もうと “ハードロック計画” がスタートしています。

要「今ですか!」

シシド「そうなんですよ。シティポップが来て昭和歌謡が来て、なぜハードロックの波が来ないんだ!というのが仲間内にありまして」

ハードロックをみんなで楽しもうと組まれたバンド。現在、そのメンバーを一般公募中!2024年には、本格始動予定です。来週も、シシドカフカさんにお話を伺います!お楽しみに。

シシド・カフカさんと、ハイアット リージェンシー東京ベイで優雅な夕暮れ時を。

OA楽曲
Leave the Door Open/Bruno Mars, Anderson .Paak & Silk Sonic