「私たちの未来は、私たちで作る!」
「サステバ」は、あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、
もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組です。
今回もリスナーの方から届いたモヤモヤを紹介しました
私は、会社の「忘年会」や「暑気払い」などの食事会が大嫌いです。
所属部署だけの4、5 人程度ならいいのですが、会社全体の大人数…我が社の場合は 20 人程度なのですが、今から年末の忘年会が嫌で仕方ありません。
参加している時は気を遣いながらも楽しく過ごしていますが、帰宅した途端にドッと疲れが出てしまいます。
昨年は身内に不幸があったので不参加に出来ましたが、今年はどうしたらいいか気が重いです。
50 歳も過ぎたし、もう不参加宣言してもいいかなとも思っています。
みなさんはどうしていますか?
小泉:私もあまり、得意じゃないです。こう見えて。
大石:そうですか。
小泉:少人数だったらいいんですけど。大きな作品だと、ホテルみたいなところで立食だったりして、そういうのだと抜け道がある気がするけど。大きなテーブルとかで20人とかでワーワーしていると自分の声もあまり通らないので、何を喋っても聞こえないだろうなと思って、ぼんやりしてきて。だけど、帰ると目立つじゃない。
大石:そうですね。
小泉:だから、この方も「行きたくないけど…」ってなってるんじゃないかなって。みなさんは?
上村:私も苦手なタイプです。立食みたいなパーティーも、終わった後ドッと疲れますね。「誰か挨拶しそびれてないか」とか気を使ったり、会話を切り上げるタイミングも難しかったり。
小泉:色々なタイプの人がいるじゃないですか。私も外に出ると疲れるタイプなんです。仕事だったら頑張るし、一生懸命やるのは楽しいし好きだけど、外に出て人がいっぱいいるところとか、人にいっぱい会うとすごく疲れちゃうタイプなので、お休みの日のイメージは、家から一歩も出ないで静かにしているイメージなんです。
大石:うん。
小泉:お休みの日まででかけたら、多分具合が悪くなっちゃう。一定数そういう人がいるってことは、みんなに知ってもらいたい。
大石:そうですよね。
小泉:「付き合い悪いよね」とか、そういう話じゃなくて、疲れちゃうんだよっていうことを知ってほしいな。
大石:子どもの頃からそうだったんでしょ?
小泉:子どもの時から、土日とかにお友達のお誕生日会とかに呼ばれたりすると、行ったら楽しいからはしゃいじゃったりするんですけど、その分月曜日の朝とかに具合が悪くなって学校を休んだりしていました。
上村:相談してくださった方は、今から忘年会のことを悩んでいるわけじゃないですか。どうですか、50歳を過ぎて「不参加宣言」してもいいかな、ということですが…
小泉:いいと思う。社内の状況とかがよくわからないけど、コロナ以降こういうことが減ったっていう話もあるじゃないですか。私とかも、かなり減りましたよ。
大石:こういう集まりが?
小泉:先日までやっていたドラマの打ち上げもやらなかったですし。クランクアップした日に、その場でピザとかお寿司とかをつまめるものをスタッフの方が用意してくださって。私と中井貴一さんのシーンで終わったんですけど、何人か予定が空いているキャストの人も来てくれて、その場でスタッフの人ともお話しして終わりました。スタッフの人にも負担がかからないし、我々も負担がかからなくていいかな。
大石:うん。
小泉:ただ、映画とかドラマの打ち上げての一番の楽しみは、普段は黒い上下のお洋服を着て着飾らない状態で働いているスタッフの人の私服を見られることなんですよ。
大石:そうなんだ!
小泉:「この人、実はめっちゃオシャレだったんだ」とかメイクしてきたり、スカートを履いていたり、普段は見られないので、そういう楽しみを味わったりするんですけどね。でも、減りましたよ。舞台とかを見に行っても、感想も聞きたいから「一杯行く?」っていうのが昔はあったけど、今はそういうこともしなくて。楽屋の面会とかも、大勢いると結構負担になったりするんだけど、コロナ以降行かなくても大丈夫な感じになってきて。あとでLINEとかで落ち着いて(感想を)送れるし、もらった人にも残るから。
大石:そうか、そうか。
上村:JOB 総研が去年おこなった「2024 年忘年会の調査」というアンケート結果によると、コロナ禍を経て、「職場の忘年会への意識」には変化が生まれているんだそうです。
「忘年会への参加意欲が低くなった」人は、全体の 64.1%。
対面の飲み会自体についても、「必要性を感じなくなった」人が 52.0%。
一方、20 代の 68.8%が、忘年会に参加したい派という興味深いデータもあります。
小泉・大石
そうなの!?
上村:全世代の中で最も高い割合で、参加理由として多かったのは、「同僚と仲良くなりたいから」、「直接コミュニケーションを取りたいから」。若い世代ほど、コロナ禍を経て、かえって「リアルで人とつながる場」を求める声も目立っています。
大石:へー。
小泉:それよりちょっと前の若い人たちは、「そういうのはもう(いい)」っていう感じでしたよね。でも、素敵じゃないですか。そう言われたら連れて行ってあげたくなりますね。
大石:ね!
小泉:「好きなもの頼みな!」「焼肉食べる?」って言いたくなります。笑
上村:それを誘っていいかは難しいですよね。
小泉:そうね。
上村:でも、こうやって「行きたい!」っていうのを見せてくれると、こちらも誘いやすいですね。
大石:深いね。
小泉:でも、無理はしなくていいと思う。会社自体、上司自体が「いいよ、来なくても気にしないで」ってなった方がいいと思います。そういう方がかっこいいと思います。
今回はみなさんのおたよりをたっぷり紹介!
番組後半もメッセージ
番組後半もみなさんからいただいたメッセージをご紹介しました
プラスチックの工場に勤めています。
聞き慣れないかと思いますが、昨年は「プラスチック成形技能士 2 級」という資格取得にも挑戦しました。
プラスチックはマイクロプラスチック問題など、今は良いイメージは無いかと思います。
しかし、衛生管理の点から医療現場に使われたり、軽量化の点から様々な部品に使われたり、メリットもあるかと思います。
なので、デメリットを言われたとしても、仕事には誇りを持っているつもりですが、たまに、価値観が揺れてしまいます。
御三方はプラスチックはどのようなイメージをお持ちですか?
また、価値観に揺れなくなるために、何が必要かアドバイスをいただけないでしょうか?
小泉:プラスチックは、もう子どもの頃からあるじゃないですか。
大石:もちろん。
小泉:だから、身近なものとして使ってきたし、そこにあるものだと思う。でも、ペットボトルとか食品の容器とか、ああいうもので海を汚したり、ゴミが出てしまうならそこは改善したらいいと思う。例えば食器とかは、プラスチックのものが私も好きで使っていたりするんです。使い捨てじゃないもの、長く使えるもの。
大石:軽いし。
小泉:そうです。普段も、飲み物を飲むためのコップを自分で持って行く。そのコップを持って行ったことで紙コップを捨てなくて済むわけじゃないですか。そんなふうに使うには、軽くて本当にいいと思うし、さらにアップデートしたものも増えていったら共存できるかなって気はしますね。
大石:僕たちは散々お世話になっているわけですからね。
上村:生活必需品になってますよね。
小泉:私は、ゴミになるものは減らしたいと思います。でも、出先でどうしても喉が渇いてペットボトルの飲料を買ったりもするけど、余裕がある日には水筒を持って出る、みたいな感じ。全部をなくす必要はないと思うけど「減らす」っていうことを考えればいいと思う。医療現場、注射器とか。
大石:使わざるを得ないですよね。
小泉:衛生的にもすごく役に立っているから。
上村:プラスチックと同じように、時代の変化とともに、ネガティブに見られがちなものもありますよね。
例えば…
ネクタイ
→クールビズが浸透してから「意味のないマナー」「夏はただ暑苦しいだけ」と批判されることが増えました。
紙
→環境を守る意識が高まるにつれて、「ペーパーレスが当たり前」「紙は無駄」と見られることも多くなりました。
印鑑(ハンコ)
→行政や企業のデジタル化が進む中で、「日本の IT 化を遅らせる元凶」「形だけの慣習」と言われがちに。
小泉:ネクタイはファッションだから、いいと思いますけど…私が好きなドラマは御曹司モノなので、絶対に…笑
大石:必需品…笑
上村:でも、テレビ局には結構苦情が来ますよ。男性アナウンサーでネクタイをつけてスーツも着ていると「それだけクーラーを効かせているんですか?」とか「見ている方が暑苦しい」っていうのもよく来ます。
小泉:えー、そうなんだ。想像もしてなかった。
大石:紙も言われがちですよね。
小泉:台本とかも、若い人たちはデータで受け取ってスマホで読む人が増えてきている。
大石:そうなんだ。
小泉:どうしても、アナログ世代は紙じゃないとセリフが覚えにくい…みたいな感じがあったりするんですけど。ミュージシャンとかも、楽譜をiPadとかで見る人が増えてきました。その方が使いやすい人はそれでいいと思うけどね。でも、無駄な紙もあるからね。それはそれで。
大石:ハンコ、これも一時期敵視されてたからね。
小泉:文化として残ってほしいとは思うけど、私は社長なので契約書とかを交わすことが多いんです。今は電子契約書が増えていて、とても楽です。
上村:ハンコでいうと、私は結婚してから新しい苗字のハンコを作っていないんです。親に「ハンコをプレゼントしようか」と言われたんですけど、何も必要ないくらい。銀行もハンコレスになっていますし、一回も銀行に行かずともインターネット上で変更できるから無いまま、何も困ってないんです。
小泉:婚姻届の時に前の名前で押すくらい。そうか。
大石:でも、それぞれネクタイ屋さん、紙屋さん、ハンコ屋さん、今までお世話になっていたのに敵視されちゃうのもね。
小泉:またこういう時に、若い世代の人たちがアップデートしてくれることが多いじゃないですか。音楽とかもそうだけど。会社員として、じゃないネクタイが普及して行くとか。オシャレとしてのもの。そういうの、あるかも、手紙が流行るとか、自分の名前のハンコが欲しいとか。そうやって、不安に思っていると後から来る若い人たちがアップデートしてくれているなってよく感じるんです。
大石:カセット、レコードとかもそうでしょ?
小泉:ファッションも、最近来てくれる女の子で、聖子ちゃんカットで80年代のワンピースとかを着てくれる子がいるんです。みんな、それを楽しんでいるから。きっとプラスチックも、遊んでくれるかもね。
上村:「価値観が揺れてしまう」と言っていますが…
小泉:誇りを持ってやって欲しいと思います。
上村:素敵なお仕事です。
(TBSラジオ『サステバ』より抜粋)