短時間の旅ならともかく、長時間に渡るフライトとなると、時差ボケに悩まされる人も多いことでしょう。時差ボケを軽くする方法を試してみたところで、あまり効果がないような気も・・・。
そもそも時差ボケって、何が原因なのでしょうか?

疑問に思って調べてみたところ、時差ボケにもメカニズムがありました。これに加え、飛行機で向かう目的地の方向により、時差ボケの状態が変わってくることも明らかに! これはなんだか面白そうです。 

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研究で証明! 時差ボケのメカニズム
時差ボケは体内時計が狂うために起こる、と言われていますよね。私たちの体は、体温の調節やホルモンの分泌など約24.5時間の周期で行っています。このことを「サーカディアンリズム」または「日周リズム」と呼びます。このサーカディアンリズム、人間の体内(※厳密には脳細胞)では約24.5時間だと認識していることから、地球上の1日とは約30分のズレがあります。

米メリーランド大学の研究者が行った研究では、このわずか「30分」という外界と脳の認識の違いが時差ボケの原因だということを突き止めました。1日のサーカディアンリズムのズレはわずか30分なので、体内調整もしやすいそうですが、いくつものタイムゾーンを越えるフライトでは、体内時計の調節がしにくくなります。よって、時差ボケが起こるというわけです。


西回りvs.東回り、キツイのはどっち?
日本からヨーロッパ方面に向かう「西回り」の場合、時間をプラスするため1日の時間が長くなります。ゆえに夜の間に体内時計を整えやすくなるので、西回りの場合はそれほど時差ボケがキツくありません。逆にヨーロッパ方面から日本へ向かう「東回り」の場合、時間を失うため1日の時間が短くなります。
このため、東回りの方が体内のリズムを調節しにくいというわけです。

先の研究によると、時差ボケ解消には「西回り」の場合、ひとつのタイムゾーン(経度15度)ごとに1日弱かかるそうですが「東回り」の場合だと、1日半かかるとのことです。

【知ってた?】時差ボケは「東まわり」の方がキツイ理由


残念ながら、時差ボケは避けられない・・・ということが分かりました。でもやっぱり、なるべく早く復活したいものです。西回りにしろ、東回りにしろ、筆者の必殺技は「疲れ果てるまで体を動かし、翌日の朝はアラームをセットせずに眠ること」。時間がもったいないと言われそうですが、これはかなり効きますよ!

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