九份といえば有名なアニメ映画のモデルになった場所といわれたりもしていますが、観光地として有名になったのは台湾映画「非情城市」のロケ地になってから。1980年代の終わりごろです。
台北からは台湾鉄道と路線バスか、直行のバスでも1時間半かからないという距離。気軽に出かけることができます。
今回は台北駅から電車で出かけました。こんな特急のような車体でも普通運賃。台鉄宜蘭線の瑞芳駅まで 1時間ほど。駅前のロータリにあるバス停から路線バスで15分ほどで到着です。
ここが九份なの?と最初は戸惑うかも。

九份老街というバス停で降りると、ちょうど道がカーブしているところにセブンイレブンがあって、その右わきに露店が並ぶ狭い通りがあります。その入り口に「九份舊道」というサインが。ここが入り口なんです。
大勢の観光客がワイワイと歩いていて、たくさんのお土産屋さんや食べ物の露店などがひしめいています。このあたり、あの写真で見た九份のイメージとは違うので驚きますが、大丈夫。この通りを進んでいけば、あの階段の風景へとたどり着きますよ。

では早速、九份で食べ歩きたいB級グルメをご紹介!
九份で食べ歩きたいB級グルメ!

お土産ストリートに、いくつかの食堂があって台湾の屋台料理が楽しめます。その中でもおすすめなのが「九份古早丸店」の魚丸(魚団子)のスープ麺です。ふわっとした魚の団子を選んで、麺の種類も選んで作ってもらいます。シンプルだけど、やさしくってほっとする味です。

台湾の腸詰はちょっと甘めの味付けになっているので、焼くとその香ばしさが際立ちます。1本160円くらい。日本の台湾料理店だと薄くスライスされていますが、ここでは串に刺したものをガブッと行きます。そういえば、セブンイレブンのホットドッグのソーセージも腸詰でしたよ。

こちらはイカフライのお店。

臭豆腐のお店もあって、もちろん揚げたてをいただけます。揚げる時に豆腐の発酵した香りが出るので、臭いに違和感を持つ人も多いと思いますが、食べてみればおいしいんですよ。癖になるかもしれません。
次は超おすすめのピーナッツアイスクリームロールのお店へ。
超おすすめ!ピーナッツアイスクリームロールが絶品。

「阿珠雪在焼」というお店で、店員さんが削っているのは、巨大なピーナッツバー。見た目にまずはびっくり。

これをクレープに似たものにしいて、さらにタロイモのアイスクリームを、さらにパクチーを振って巻いてくれます。

ピーナッツのコクと、こっくりしたタロイモのアイス。ちょっともっちりした皮に包まれて、甘すぎず、素材を楽しめるほっこりとした味に癒されます。それに、とってもヘルシー。行列に並んでも食べたい、ここでしか手に入らないスイーツです。
階段を下りて茶芸館でお茶を!

あのフォトジェニックな階段とその下の小さな広場には、レストランや茶芸館が並びます。ここまでの屋台通りとは違って、ちょっと落ち着いた雰囲気でほっとします。

「阿妹茶酒舘」もその一つ。お茶ももちろん、窓からの絶景も楽しめますよ。人気のお店なので、予約をしたほうがいいかもしれません。自分にぴったりなテイストのお茶に出会ったら、お土産に買い求めたいですね。
次は九份でおすすめのお土産です!
九份で見たい買いたいお土産6選!

まずはオカリナです。パンダやイルカの形をしているものとか、音域が広い本格的なものまで店頭に並びます。

サンダルも、このあたりで作られているものです。シンプルなデザインのものから、凝ったものまで、また、カジュアルなスタイルから、スタイリッシュなアイテムまでいろいろ。見るだけでも楽しめます。

書道をたしなむなら筆もおすすめ。店員さんが、その場で文字を書いて、筆の特徴を説明してくれます。それが、ものすごい達筆。なるほど、漢字の国ですから納得です。

ウズラやアヒルのタマゴを煮たものも台湾土産のテッパンですよね。「九份黄金皮蛋」、そうピータンも売られていました。

甘いもののお土産なら、九扮限定のチョコレート。「炭鉱チョコレート」と「金鉱チョコレート」です。金のほうは金粉が塗られているんです! 見た目は炭のようで驚きますが、味はもちろんおいしいチョコレートです。

広場から左側の小道にはいると、九份小画廊があります。画家の石头李さんが描く九份の風景画を売るお店。奥で石さんが絵をかいています。数枚を組み合わせて一つの景色になるポストカードのセットがあったり、お土産にぴったりです。
というわけで、九份では屋台で食べ歩き、ここでしか味わえないものを見つけて、茶芸館で茶をたしなみ、お土産を物色してアートも楽しめました。
台北からアクセスも、思うより簡単。
[All Photos by Atsushi Ishiguro]