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トーマス・クックとは?

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トーマス・クック・グループはイギリスのロンドンに本社を置く、世界で最も古い旅行会社のひとつです。パッケージツアーや団体旅行の先駆者的な存在であり、パッケージツアーは同社の主力商品でした。
イギリス人実業家のトーマス・クックが1841年に創業した旅行会社を母体に、自社ブランドのホテルやエアラインも手がけるなど、世界16カ国に支店を持つ大規模なレジャーグループ「トーマス・クック・グループ」に成長。年間1900万人ものトラベラーが利用していました。
どうして話題に?

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世界的に有名な大手旅行会社が経営破綻したということで、欧米のメディアでは、この話題を大きく取り上げていました。
破産した時には、60万人もの顧客が旅行中で、空港などの旅先で身動きが取れなくなるなど(※同社のエアラインが運航を停止したため)、トラベラーにも甚大な被害がありました。

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経営破綻の背景にはさまざまな理由が指摘されていますが、その一番の要因と見られているのが、かつてはとても人気のあった、トーマス・クック各店舗や電話での申し込みというアナログ的な手法。
現在はブッキング・ドットコムやエクスペディアといったオンライン旅行会社を通じて、個人で手配することが多くなり、パッケージツアーの人気は下火に。
トーマス・クックを利用した思い出

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もう20年も前になりますが、高校の修学旅行で、イギリス南東部のケント州に2週間ほど滞在しました。
現地の学校でお世話になったイギリス人教師に、「両替するならトーマス・クックがいいわよ」とのアドバイスを受けて、街中にあったトーマス・クックで両替したのを覚えています。同社の旅行商品だけでなく、両替のレートも評判が良かったわけです。
現代人の旅スタイルの変化を痛感させられる、ショッキングなこのニュース。旅行が好きなみなさんは、どう感じますか?
[nytimes.com]
[businessinsider.com]
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