どうして増便・増席?どうやって?

2020年夏季ダイヤで増便・増席というと、その理由に東京オリンピック・パラリンピックがすぐに頭に浮かぶかと思います。イベリア航空の来年の増便・増席には、ヨーロッパからの観戦目的の訪日客の見込みも当然あるでしょう。
しかし、既にこの路線が好調で、2019年1月から9月は、前年同期比で76%増加というのも大きいようです。
期間は違いますが2018年の1年間、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2018年は約55万人の日本人がスペインを訪れていました。これは前年の23.9%増です。逆にスペインから日本を訪れたのは約11万9千人、前年度比19.1%増。イベリア航空の利用は問わずとも、日本とスペイン間の行き来の需要は確実に上がっています。
では、増席はどのように行われるのでしょうか?
まず2020年3月から、この路線にイベリア航空で一番近代的なエアバスA350-900型機が順次導入されます。座席数が348席あり、これまでの機種に比べて60席増加となります。
さらに、現在週5便運航のところ、2020年6月に毎日運航(週7便)へ。
これらにより、2020年夏季ダイヤにおいて、東京(成田)=マドリード線のシートキャパシティが49%増加となります。
日本人がイベリア航空を利用するメリット

マドリッドへの直行便が利用できるのはもちろんメリットですが、イベリア航空利用で他にどんないいことがあるのでしょうか。
新型のエアバスA350-900型機は、現在一番静かな航空機とされていますので、より飛行機の騒音を感じづらいようになっています。オゾンフィルターが付いているので、機内の空気をきれいにし、乗客の疲労を軽減するという効果も。さらに温度調整が客席一律ではなく、7つに分かれているので、寒い・暑いを調整してもらいやすいことも考えられます。また窓が広めなので、窓側席以外でも外の景色が楽しみやすくなるでしょう。機体の軽量化で燃料と排出ガスが25%削減というエコな面もあるんです。
今回から新型機種に導入される『プレミアムエコノミークラス』も要注目です。24席あるのですが、座席、シートピッチがエコノミークラスより広いのはもちろん、シートリクライニング角度が40%大きいというメリットがあります。地上・機上での追加サービスやアメニティもあるということで、利用してみる価値がありそうです。というのも、東京・成田=マドリッドは、14時間を超えるロングフライトですから。
ハード面だけでなく、ソフト面でも日本人向けに考慮されている点がいくつかあります。東京・成田=マドリッドのフライトでは、日本語を話すフライトアテンダントが配属されます。
さらに、イベリア航空は2016年、2017年に定時到着率世界1位だったという記録があります。これも正確さを好む日本人にはぴったり。
来年の夏のスペイン旅行、今から検討してはいかがでしょう?
[All photos by イベリア航空]
(参考)
日本政府観光局(JNTO) 各国・地域別 ⽇本⼈訪問者数 [⽇本から各国・地域への到着者数] (2013年~2018年)
日本政府観光局(JNTO) 2018年 国籍別 / 目的別 訪日外客数 (確定値)