車を走らせれば、タイヤのトレッド(路面と接触する部分)はすり減る。これは避けようがなく、いつかは新しいタイヤに交換しなければならない——というのは過去のことになりそうだ。
世界的なタイヤメーカーであるグッドイヤー(Goodyear)が、交換不要のタイヤ開発に取り組み、そのコンセプトモデルといえる「reCharge」を発表した。
・トレッドを自己修復
このタイヤ「reCharge」の最大の特長は、トレッドを修復できることだ。ゴムの成分となる液状の化合物を注入、浸透させることで、すり減ったトレッドが元通りになる。具体的なやり方は簡単だ。修復の素材となる化合物は筒形のカートリッジに入っており、ユーザーはそれをタイヤの中心(車軸の部分)にはめ込むだけ。あとは車を走らせているうちに、液体が遠心力でトレッドに到達・浸透し、ゴムを再建する。(一般のタイヤと違い、このreChargeには液体を運ぶための細い管が仕込まれている)
化合物の詳細はまだ発表されていないが、リリースによれば、環境に考慮した生物素材から作られるとのこと。
・パーソナライズできる液体カプセル
![タイヤ交換が不要に すり減ったトレッドを自己修復させる新コンセプトをGoodyearが発表](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FTechable%252FTechable_118697_9b4f_2.jpg,quality=70,type=jpg)
また、今後自動運転車がさらに普及すれば、コンピューターに記録された運転データを基に、ドライバー個人の運転の特徴を割り出せるようになる。そうなると、個人ごとに最適なカプセルを作ることも可能だという。
Goodyear