元TBSアナで現在はフリーアナウンサーの小島慶子が28日、著書『失敗礼賛-不安と生きるコミュニケーション術-』の発売記念トークイベントを開催。Techinsight編集部の単独インタビューに応えてくれた。
トークイベントでは、観客を前に「生身の人間が怖い」とのっけからコミュニケーション下手を堂々と告白し会場を沸かせた。今年7月には、自身のTwitterのコメントを「掃除しよう」と軽い気持ちで削除した結果、ネットニュースになったことを例に挙げ「世間はSNSの変化にも過敏」と分析。
単独インタビューでは、小島が過去に起こした戦慄?のハプニングについて明かしてくれた。ある番組で超大物作家A氏を激怒させ、途中でその作家が「もう帰る!」と退席してしまったというのだ。当然、番組内は一時騒然。スタッフが平謝りした結果、A氏は笑顔で席に戻り、その後も無事収録が続けられたというもの。なんと、この事件の一部始終はそのまま放送された。
著書の中では、「失敗した後、相手とどう関係を結ぶのかが最高のプレゼンのチャンス」と記している。当時のA氏とのやりとりについても、最後には戻って来てくれたことに「終わり良ければすべて良し」と、今でもA氏のファンだと笑顔で語った。普段から飾らない、人間味あふれる彼女だからこその説得力ある、「間違えながら進んで行く」コミュニケーション術は一読の価値ありだ。
小島慶子著『失敗礼賛-不安と生きるコミュニケーション術-』(KKベストセラーズ、1575円)
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)