マツコ・デラックスが「バラエティ番組への適応」に苦悩していた時代を回顧した。そんな中、明石家さんまが掛けてくれた「ある一言」にマツコは思わず涙したことがあったというのだ。


マツコ・デラックスが2月19日深夜に放送されたラジオ番組『JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)にゲスト出演した。マツコは共通の知人から聞いたとして「山里が池上彰に弟子入りしていた」ことを明かし、山里本人に事の真偽を確かめた。マツコの暴露に山里は「どっから聞くの?」と驚きながらも、勉強のために一時期“池上氏の書生”となっていたことを話した。この他にも様々な話題で大いに盛り上がった2人だったが、リスナーのある質問にマツコのトーンが一変した。「(番組で)共演する時に未だに緊張する人は誰ですか?」。この質問にマツコは“お笑い芸人への思い”をしみじみと語り始めた。

「芸人さんに対してリスペクトがある」と話すマツコは、以前に『志村けんのバカ殿様』の中で、志村けんと2人でコントをやり終えた時に(カットがかかってから)いろんな思いが込み上げてきて泣いたことがあったと告白。また『ホンマでっか!?TV』にレギュラー出演を始めた頃は「(番組MCである)さんまさんの流儀をアタシが崩してしまった」という気持ちから、番組の収録中1回でもトチるとそれ以降は黙っていることが多かったとマツコは述懐する。

それから試行錯誤を繰り返しながら、『ホンマでっか!?』の収録に臨む日々が3~4年続いたある日のこと。その日は“司会のさんま”“評論家一同”“パネラー陣”というメンバー全員の息がピタリと合い(マツコ曰く)「完全なスタイルを構築した日だった」そう。出演者たちが協力しながら笑いを取っていくスタイルに手応えを感じた明石家さんまは、その時にポツリと「(FC)バルセロナみたいやな」とつぶやいた。サッカーの超一流クラブチームを引き合いに出した最大級の褒め言葉を聞いたマツコは、「あぁ。
その言葉やっと貰えた」とのうれしさから帰宅後思わず涙を流したという。そんな経験の積み重ねで最近やっと「(番組の収録に)緊張しなくなった」とマツコは口にした。

「芸人に対する深い尊敬」と「きめ細かい心配り」。この2つの気持ちを根っこに持ち続けているからこそ、マツコ・デラックスは数多くの番組に呼ばれ続けているのだろう。“お笑い怪獣”明石家さんまのもとで“バラエティ番組の文法”を学んできたマツコが、これから更にどんな活躍を見せてくれるのか大いに注目していきたい。
(TechinsightJapan編集部 TORA)
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