番組MCの内村光良が高校時代までを過ごした熊本・人吉のJR肥薩線にあるのどかな駅に集まった“鉄道BIG4”に生駒里奈、叶美香は“SL人吉号・8620形蒸気機関車”(大正11年製造)が煙を出しながら入ってくる姿に見惚れる。生駒は「すごい! これ、かっこいいな!」と興奮気味ですっかり鉄道ファンとなっていた。人吉駅では名物の駅弁を美味しそうに食べて見せ、前回に続き同コーナーの食リポ担当となりそうだ。
くま川鉄道に移り、人吉温泉駅では特別に電車の運転体験をさせてもらう。ベテラン鉄道ファンとして知られる中川家・礼二が停止線からわずか前に止めて「185cmマイナス」と測定されると歓声が沸いた。ところが次に初体験の生駒が運転すると、ほぼ停止線で止めて大拍手を浴びる。
多良木駅では東京~鹿児島・熊本間を走り2009年に引退した寝台特急『はやぶさ』の客車が保存展示され、“宿泊施設 ブルートレインたらぎ”として泊まることができる。
生駒は寝台車両に入り2段式B寝台を見ると「あ~! 懐かしい!」「これで家族でお父さんとお母さんが下、子どもたちが上で東京まで行った」と話して「乗ったことあるの!」と周囲を驚かせた。
彼女はさらに「乃木坂の最終オーディションも寝台列車で東京から秋田に帰った」「寝台だったら寝て帰れるし“良かったね~”とお母さんと帰ったな~って」と振り返る。礼二が「思い出やん」としみじみと聞き入れば、ホリプロマネージャーで鉄道ファンの南田裕介は「いい話ですね」と目頭を押さえていた。
画面には、当時高校1年生だった生駒がブレザーの学生服を着てめがねに黒髪ショートヘアで微笑む姿が映し出された。
生駒里奈は幼少期から地元秋田でダンススクールに通いジャズダンスを学び、中学では吹奏楽部に入ってパーカーションで活躍する。だが、高校に進学すると部活に打ち込めず自宅にこもりがちで、心配した父親が何かに打ち込めればと「乃木坂46の1期生オーディション」を勧めたのである。
そうした背景から、オーディションを終えて母親と寝台列車に乗って秋田に帰った彼女の気持ちを考えると感慨深い。鉄道にはさまざまな思い出が詰まっているものだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)