山田涼介らキャストが次々と登場すると、観客たちが大声援で応える。客席の間に長く敷かれたレッドカーペットを歩いたキャストたちは、ステージで横一列にズラリと並んだ。
作品の魅力を聞かれた主人公・エドを演じる山田涼介は「そうですね。この作品はもちろん、原作ファンもたくしゃん…」といきなり噛んでしまい、すかさずファンから「キャー」「かわいいー」という声が飛び、会場が大盛り上がり。隣にいたウィンリィ役の本田翼も「今、何て言ったんですか?」と突っ込み、グラトニー役の内山信二からは「山田も緊張するときあるの?」と質問され、山田は「ありますよ。緊張してますよ」と答え、気を取り直してから「(原作ファンが)たくさんいらっしゃるのは分かっているんですけど、ファンじゃない方も入り込める作品になっています」となんとか語り終えると、笑い声が漏れた。
続けてマスタング大佐を演じるディーン・フジオカは、キャリア志向で優秀だが女たらしというギャップが魅力の役にちなみ、「自身のギャップのあるところ」を質問されると「それはもう、たくしゃん」といたずらっぽく返して、山田から「もう、いいんですよー」と苦笑される。山田は「(ディーンは)本当に真面目ですし、見た目通り中身も紳士ですし、唯一ギャップはお茶目な一面もありますよね」と素顔を明かした。続けて「歌を作られていたんですが、その歌が“めちゃカワ”でした」と暴露。ディーンは周りからのリクエストに応えてそのとき歌った“グルテンフリーの歌”を披露。クールなボイスパーカッションから入り、「ぐるぐるぐるぐるグルテンフリー、ぐるぐるぐるぐるグルテンフリー、ぐるぐるぐるぐるグルテンフリー、美味しいな、美味しいな」と歌うと、会場からは拍手が沸いた。山田は「可愛くないですか!? 最初のボイパからは“ぐるぐる”くるとは思わなかった。
幼き日に最愛の母親を亡くした兄エドと弟アルの波乱に満ちた冒険と成長を描く同作。最後には弟のアル(アルの魂を定着させた鎧)がホログラムで登場し、山田や本田らと会話して会場を沸かせた。すでに190以上の国での公開が決定し、ニューヨークでのプレミア上映も控えており、曽利監督は「原作がとにかく世界中で愛されている。これだけのキャストなので面白くないわけがない。すごい映画になった」と胸を張った。
同イベントには他に、蓮佛美沙子、本郷奏多、夏菜、佐藤隆太、松雪泰子も出席した。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)