秀作は彼女である里子(恒松祐里)につきまとうストーカーだと疑い邦夫を追いかけ、歩道橋の上で捕らえた。ところが邦夫が見張っていたのは里子でなく秀作だった。秀作が理由を追及すると、邦夫から「ボクたち、赤ちゃんの時に取り違えられたんです」という思わぬ言葉が飛び出す。
父・北沢泰蔵(中村梅雀)に確かめるとそれは事実だという。やがて邦夫が北沢家にやって来て実の父・泰蔵、兄・博文(小澤征悦)、姉・知晶(波瑠)に挨拶すると「宇宙飛行士を目指しています」とホラを吹き、父と兄を喜ばせた。
泰蔵の提案から秀作と邦夫は1週間だけ生みの親の家族と暮らすことになる。
知晶は予定の1週間を過ぎても戻らぬ秀作を心配して、彼女に想いを寄せる秀作の部下・尾関光希(小瀧望/ジャニーズWEST)に「秀作を説得して連れ帰る」よう頼んだ。
尾関は知晶のポイントを稼ごうと気合を入れて吉田家に向かう。ところが居間に通された彼は、ジャージ姿にはんてんを羽織り寝転んで漫画雑誌を読む秀作を目にして「先輩…」と息を呑む。秀作は実に幸せそうな顔をしていたのである。
北沢家に戻り千晶にミッションの失敗を告げた尾関は、「ポイントを増やすから」と説得されても「先輩はもう帰ってきません」と言い切った。
エンディングでは吉田家の居間でコタツに入ってそれぞれに過ごす家族の姿が映り、秀作にいたってはちょんまげ風に髪を結んでまるで『ホタルノヒカリ』の主人公・雨宮蛍の“干物女”を思わせるくつろぎようだ。
その後、最終回の予告が流れたが、これまで秀作がやむなくやった犯罪行為の映像とともに「秀作 ついに逮捕!?」とテロップが出たのみ。これまでも予想を裏切る展開で楽しませてくれた本作だが、どのようなラストになるのか全く見当がつかない。
はたして『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』のタイトル通り、全てを「なかったことに」できるのだろうか。コメディドラマながら最後の最後まで目が離せなくなりそうだ。
ちなみに加藤諒のツイッターには「秀作くんと邦夫くんの駆け引き面白かったです」「めっちゃ嫌なやつーっ!って思いました笑 それだけ諒くんの演技力が高いってことですね!」「とてもいい役ですね。
画像は『日テレ公式@宣伝部 2018年3月10日付Twitter「【よる10時】「もみ消して冬」」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)