お笑いコンビスピードワゴンが、自身の番組に錦鯉、アキナ、キュウをゲストに招き『M-1グランプリ2020』を振り返った。優勝候補の筆頭に挙げられながら、決勝で不本意な結果に終わったアキナは「いろんな賞レースに出させて頂いたが、今回の傷が一番深かった」と苦笑いをしている。


アキナは『キングオブコント』でも何度も決勝に進み、関西ではテレビ、ラジオで複数のレギュラー番組を持つ人気コンビである。『M-1グランプリ』も2016年に決勝に進み5位となっているが、漫才に関しては今年の方が何倍も手応えがあり、客の前でネタを披露するのが楽しくてしょうがなかったそうだ。

28日深夜放送の『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA SPECIALチャンネル)で、準決勝に進出したキュウは自分たちの後にアキナがネタを披露し大ウケしていたのをよく覚えているという。アキナの山名文和はこの時「決勝に行ったな」と確信し、キュウによると舞台からハケてきた彼の表情は自信がみなぎっていたそうだ。

決勝の出番順も「7番以降が良い」と考えていたアキナにとって、8番はほぼ希望通り。アキナを“本命”と予想するマスコミも多く、事実アキナはずっと密着取材をされていたのだ。
本番で名前が呼ばれ、「行ってきます!」とカメラ目線でキメる秋山賢太と肩を揺らしてリラックスしながら歩く山名文和。ネタは準決勝と同じだ。

しかし舞台に出て、喋り始めて20~30秒で秋山は「あ、違う」「アカン、ハマらん」と感じたという。客席の反応は鈍く、一向に盛り上がらないままアキナの出番は終わった。審査員の得点を見ずともその結果は分かりきっており、司会の今田耕司の横に立つ前から恥ずかしくて居た堪れなかったそうだ。得点は622点でウエストランドと同点の8位だった。



スピードワゴンの小沢一敬は得点が伸びなかった原因について、アキナが実績もあり前評判が高かったことでハードルが上がってしまったのかもしれない―と話す。ただどんな結果になろうとも、最後まで前向きに笑いを取る姿は「素晴らしい」と感心していた。

スピードワゴンは2002年の『M-1』で、初出場ながら敗者復活戦を勝ち抜き決勝に進出している。しかし審査員の故・立川談志さんに「50点」という衝撃的な採点をされ、舞台上で不貞腐れてしまったという。それを見た所属事務所の役員から「芸能人をやめたのか」と電話で怒られ、特に態度が悪かった井戸田潤は「戦いとはいえ、バラエティだぞ」とキツく注意されたそうだ。


アキナが今、身にしみて感じることは吉本の社員や大阪の人の“優しさ”だという。
中学生にまで「ドンマイ」と声をかけられるほど、地元の人に愛されているアキナ。来年こそは年末の晴れ舞台で、2人の輝かしい笑顔を見たいものだ。

画像2~4枚目は『M-1グランプリ 2020年12月16日付Instagram「#アキナ の意気込み」』『一敬 小沢 2020年12月25日付Instagram「クリスマスをと過ごすって最高のプレゼント貰った気分だ」』『アキナ秋山 2020年12月3日付Instagram「M-1グランプリ2020決勝いけました!」』のスクリーショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)