2006年からスタートした『爆笑問題のツーショット』は、爆笑問題の2人が政治や経済、芸能などその年に話題となった様々な事柄をピックアップした毎年恒例のノンストップ漫才だ。今年も12月30日にCSテレ朝チャンネル1での独占放送を控えており、2人はその取材を受けたという。
今年を振り返って太田光は自身の「炎上騒動」などを持ち出して場を盛り上げたが、一方で田中裕二はインタビュアーが絶句するほどのネガティブ発言を連発したそうだ。

田中裕二といえば、確かにネガティブな印象が強い1年であった。1月には都内の病院に救急搬送され、前大脳動脈解離によるくも膜下出血・脳梗塞で入院。4月には副鼻腔炎による発熱でレギュラー番組を休むなど、体調を崩す話題が目立ったのだ。

だからであろうか、14日深夜に放送された『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)のなかでインタビューについて触れた太田光は、相方である田中の受け答えについて「全部の質問に、もう絶望的なことしか言ってない」「絶句しちゃってんだから、インタビュアーが」と場が凍るほどのネガティブ発言だったことを明かしている。

田中自身は「そんなに暗く言ってないよ」と笑いながら否定したが、太田は田中が来年の抱負について聞かれ「特にないですね…」と答えたことや、「将来の見通しとか、なんて言ったらいいんですかね…そういうの全くない」「希望っていうんですか、楽しいとかそういうことが一個もないんです」と笑顔で語っていたことを暴露した。
「来年になったらこう…」とフォローするインタビュアーに対しても「とにかく希望がないんです。希望がなくてですね、なんて言ったらいいのかなあ、毎日泣きたいんです」「いつか爆発しちゃうような気がして」と返答していたことも明かし、「お前いつもそれ言うけどさ、どういう気持ちなの?」と理解できない様子を見せていた。

さらには「軽いうつなのかもしれません」とこぼしインタビュアーを困らせた田中に、太田は思わず「病院行け」と言ったそうだ。田中自身もこのインタビュー終了後、スタッフから「田中さん、頑張ってくださいね」と声掛けされたことを明かし「いや、ひどいよね(笑)」とさすがに反省しているようだった。

ここまで聞くと田中のメンタルがかなり心配になるが、今年5月に放送された「“ネオバズ”水曜日『みえる』」(テレビ朝日、ABEMA共同制作)で事務所の後輩であるウエストランド・井口浩之は、田中のことを「人類史上初の悩みゼロの人間」と評していた。一見ネガティブにとれる発言も、田中にとっては良くも悪くも「希望がない」ことの表れなのかもしれない。

(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)