俳優・斎藤工と女優・上野樹里が21日、Netflixシリーズ『ヒヤマケンタロウの妊娠』の配信記念イベントに出席した。同日16時からNetflixで全世界独占配信中の同作で、斎藤は予想外の妊娠に悪戦苦闘する男性を演じている。
MCはタレントのミッツ・マングローブとフリーアナウンサーの小熊美香が務めたが、斎藤とのプライベートでのやり取りをミッツが口にした。

坂井恵理氏の同名コミックを原作に実写映像化した『ヒヤマケンタロウの妊娠』。斎藤工は自身が演じる桧山健太郎について「広告マンでスマートな生活を送っている男なんですが、彼が突然妊娠するという、思いもよらない出来事にぶち当たり、彼の環境も含めて自分のキャリアと見つめ合いながら悪戦苦闘していく役柄です」と紹介した。斎藤はオファーを受けて「坂井先生の原作を読んですぐに、これは実際にあることなのか検索したぐらいリアルだった」と語る。

そのリアルさについて“妊婦”姿では「リアリティを追求していただきました」と明かした斎藤。「重心が実際に変化していき、周りの景色が変わっていきましたが、なにより共演の方やスタッフの方たちが本番中以外も(大きなお腹に)“そこに生命がある”という接し方をしてくれたので、それが桧山のキャラクターや表現にも影響しているのではないかと思います。
ありがたいです」と感謝した。


その桧山とプライベートな付き合いをしている女性のひとり、瀬戸亜季役の上野樹里は「歩道橋で(桧山のお腹に)触れるシーンがあるんですけど、神聖な命が入っているというのと、桧山がどう受け取るんだろうと。気軽に触れなかった。繊細な部分だと思いながら演じました」と振り返った。ミッツ・マングローブは、桧山と亜季が「恋人同士ではないんですよね」と興味深そうで、「大人の関係の中で子どもを授かる。恋人でも彼女でも奥様でもないのよね、“パートナー”と今は言うのね。
それにすごい時代を感じるの」と時の流れに感じ入っていた。


劇中のキーワードをもとにしたトークコーナーで「#らしさ」を選んだ斎藤は「どうしても今までの“お母さんはお母さん”、“お父さんはこうである”というフォーマットに小さな犠牲を閉じ込めていたのかな…とこの作品に出会って強く感じました」と述べた。するとミッツが「斎藤さんご自身で自覚している“らしさ”は? 世間からこういうふうに見られているだろうなというのも含めて」と促すと、「ああ、そうですね。一時期艷やかな役柄をいただくことが多かったんですけど、素の僕を知っている人は『そんなわけない』と笑っていました」と斎藤。そこでミッツが「工さんって、すごい完璧な男に見えるんですけど、実は弱点だらけなんだろうな」と想像、それに斎藤が「弱点だらけですよ」と応じると、ミッツは「それが溢れ出るフェロモンにつながっているんだろうな」と見解を示した。続けて「これもう10年以上あなたに言ってるわよね。
無視するのよ、そういうLINEを送ると…」とミッツが暴露すると、斎藤は「リアクションが出来ないんですよ、ありがたいです」と照れ臭そうに笑っていた。


イベントには箱田優子監督と菊地健雄監督も登壇したが、箱田監督が「このような関係だったとは…」と斎藤とミッツの交流に驚くと、ミッツは「全然。もう淡泊ですよ。『今夜どう?』って言われないですから」と残念そうだった。



(TechinsightJapan編集部 関原りあん)