モルディブの海でダイビングを楽しんでいた人たちがサメに勢いよく突進され、その恐怖の瞬間を捉えた映像がSNSにシェアされて人々を驚かせた。一歩間違えればそのままサメに噛みつかれていたかもしれない状況に、一部からは無防備にサメに近づいたダイバーらを非難する声があがっている。英ニュースメディア『The Daily Star』が報じた。

イギリス領のケイマン諸島を拠点にスピアフィッシング(魚突き)のガイドをしているキャメロン・カークコネルさん(Cameron Kirkconnell)が2月5日、モルディブの海で撮影された動画をInstagramに投稿した。

動画には、水中でスキューバーダイビングをしている10人ほどが映っており、体長2メートルほどのサメを囲んで観察している。ところがサメは突然、勢いよく泳ぎ出し、近くにいたダイバーに次々と頭から突進していった。幸いにもサメはそのまま去っていったようだが、一歩間違えれば誰かが噛みつかれてもおかしくない状況だった。

この動画、実はキャメロンさんが撮影したものではなく、他の人が捉えたものだという。キャメロンさんは、Instagramに次のように綴っている。

「これって攻撃とみなされるのかな? モルディブのシャーク・ダイビングはすごく楽しいよね。でもこれは、僕の動画じゃないんだ。人々は毎日のように僕にこんな動画を送ってくるんだ。僕のInstagramをこんな動画ばかりにしたくはないんだけど、この動画はみんなが無防備すぎるといういい例だと思って…。実はこれ、とても危険なことなんだ。」


キャメロンさんは、観光で訪れたダイバーがサメと一緒にダイビングすることを禁止するように呼びかけるため、動画を公開したと述べている。なお、英ニュースメディア『The Daily Star』によると、この動画はモルディブのニュースチャンネル『MvCrisis』も2月3日にTelegramでシェアしており、そこではダイバーたちがサメに絡まったロープを取り除こうとしていたと伝えられている。

今回、サメによる攻撃で怪我をした人はいなかったようだが、動画視聴者の一部からは「あのサメはダイバーたちに怒っていたに違いない」「もう、どれだけ残念な奴らなんだよ」とダイバーの行動を非難する声が届いた。また、「サメは何かが絡まってパニックになっている。ロープを引きずっているのが見える。パニックで行く先も見ず、ダイバーにぶつかっているよ」と推察するコメントも寄せられていた。

ちなみにフロリダ自然史博物館の「国際サメ襲撃ファイル(ISAF)」のデータによると、2023年には世界中でサメに襲撃された事例が120件報告されているという。



画像は『The Daily Star 「Horror as shark attacks four tourist divers in Maldives by ramming them with its head」(Image: camkirkconnell/Instagram)』『TMZ 「BAHAMAS SHARK ATTACK BLOOD FROM BIT CHILD FILLS TANK...Gruesome Video Shows」(TMZ.com)』『New York Post 「Video accidentally captures deadly ‘shark attack’ on Mexico vacation」(Jam Press Vid)』『matteo_mariotti__ Instagram「Questo video l’ho fatto partire pochi istanti dopo l’ultimo morso」』『7NEWS Australia 「Terrifying video shows man being bitten and pulled into water by shark at Everglades National Park」(Credit: TikTok)』『KITV 4 Island News 「Shark attacks kayak off Kualoa, caught on camera」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)