ヘンリー王子が、性加害疑惑で訴えられた米ラッパーの“ディディ”ことショーン・コムズに対する法的書類に名前が掲載されていることが明らかになった。訴訟を起こした音楽プロデューサーのロドニー・ジョーンズが提出した文書によると、ディディはヘンリー王子を含む著名人と交流があったと記されているという。
王子の名前が挙がったのは一度だけで、不正行為で訴えられていることはないそうだ。

“リル・ロッド”の愛称で知られる音楽プロデューサーのロドニー・ジョーンズは今年2月、“ディディ”ことショーン・コムズが性犯罪や性的人身売買などの行為に関与したとして訴訟を起こした。

ロドニーは、過去1年以上にわたってディディからセクハラや脅迫行為を受けたと主張し、ディディと仲間数人が不正行為や性的暴行疑惑に関与した映像を確保したと述べている。

ディディは“パフ・ダディ”、“P・ディディ”などの別名でも知られ、音楽プロデューサーや作詞家、俳優、ファッションデザイナーとしても活動する。さらに実業家として、映画プロダクション、レストランチェーン、ヒップホップ/R&B系のレコードレーベル「バッド・ボーイ・エンターテインメント」、ファッションブランド「ショーン・ジョン」などを経営している。


ロドニーは、ディディが2023年にリリースしたアルバム『The Love Album: Off the Grid』の楽曲をプロデュースした。


ロドニーが提出した法的文書では、億万長者であるディディが各界の著名人達と幅広い交流があることから、性売買疑惑のパーティに多くのVIPゲストを集めたと告発。その中にヘンリー王子の名前が記載されていることが判明したのだ。

文書では、ディディについて「有名なスポーツ選手、政治家、アーティスト、ミュージシャン、英王室のヘンリー王子のような国際的な要人などのセレブリティと接触していた」と記されているという。王子は不正行為で訴えられているわけではなく、73ページに及ぶ文書の中でたった一度、名前が挙げられただけだ。

さらに文書には、ディディが未成年の少女や風俗嬢が参加するパーティを開催し、そのうちの数人は飲み物に違法薬物を入れられたようだと記されている。

ロドニーは、ディディが開くパーティで売春婦を集めるように命じられたと主張し、ディディがガラススクリーンの向こうで裸でシャワーを浴びている間、バスルームで働くよう要求されたと述べている。



現地時間25日には、現在進行中の性売買捜査に関連して、ディディが米ロサンゼルスとマイアミに所有する自宅豪邸が国土安全保障省によって家宅捜索された。

米ニュース番組『Fox 11』が入手した映像によると、ディディの両方の邸宅の敷地内で連邦法執行官が銃を構えて到着する様子が映っていた。

後日、ディディの代理人を務めるアーロン・ダイアー弁護士は米メディア『Page Six』に声明文を送り、家宅捜査について「魔女狩りだ」と激しく非難し、こう続けた。

「昨日、コムズ氏の住居で捜索令状が執行された際、軍レベルの武力が著しく乱用された。当局が見せた過剰な力の行使と敵意、そして彼の子ども達やスタッフへの仕打ちには弁解の余地がない。」

画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「Prince Harry will make an official visit to the Carribean in the late autumn,」』『LOVE Instagram「Happy F#%k It Friday to all!!」』『Hit Man Lil Rod Instagram「“Came a long way”」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)