ヘンリー王子夫妻の元プライベート秘書サマンサ・コーエンさんが、メーガン妃のスタッフへのいじめ疑惑について初めて言及した。サマンサさんは王室に18年間勤務し、エリザベス女王のプライベート秘書も務めた。
そんなサマンサさんはメーガン妃に対する王室職員へのいじめ疑惑を受け、バッキンガム宮殿から聞き取り調査を受けたことを認めたという。

サマンサ・コーエンさんは2001年に英王室で働き始め、バッキンガム宮殿の王室広報部長を担当した後、2011年から2018年までエリザベス女王のプライベート秘書を務めた。2018年にはヘンリー王子メーガン妃のプライベート秘書に就任した。

英紙『The Times』の元王室担当記者バレンタイン・ロウ氏による王室の暴露本『Courtiers: the Hidden Power Behind the Crown(原題)』では、サマンサさんがヘンリー王子夫妻から怒鳴られるなどひどい扱いを受けたため、「テイーンエイジャーのために働いているようだ」とこぼしていたと主張していた

その後、サマンサさんは2019年10月に王室を退職し、ヘンリー王子夫妻は2020年に王室離脱して米カリフォルニア州に移住。2021年3月には、オプラ・ウィンフリーのインタビューで王室に関する爆弾発言をした



この番組が放送される数日前の3月2日、『The Times』ではヘンリー王子夫妻の通信秘書だったジェイソン・クナーフ氏が2018年10月に「メーガン妃が職員にいじめをして、辞職させた」との苦情文を提出したと報じた。その内容は、メーガン妃が2人のパーソナルアシスタントを宮殿から追い出し、3人目のスタッフからの信頼を損ねたと綴ったものだった

メーガン妃は疑惑を一切否定したが、その後、バッキンガム宮殿は調査を開始した。

そして今回、サマンサさんがオーストラリアのタブロイド紙『Herald Sun』のインタビューに応じ、メーガン妃のいじめ疑惑に関する内部調査の一環として行われた面談で返答していたことを認めたのだ。サマンサさんは詳細について語らなかったものの、彼女は聞き取り調査を受けた10人の王室職員に含まれていたとみられる。

サマンサさんは同紙に対し、「私は6か月だけのつもりでしたが、18か月も働くことになったのです。
私の後任が見つからなかったのです」と語った。そして、ようやく新たなプライベート秘書が就任したものの、長くは続かなかったという。

「後任が見つかったので、彼らに仕事のコツを覚えてもらうため、ヘンリーとメーガンと一緒にアフリカツアーに同行させたのです。しかし彼らは、アフリカ滞在中に去って(辞めて)しまいました。」

ヘンリー王子夫妻は2019年9月、息子アーチー君(当時)を連れて10日間にわたるアフリカツアーを行った。そして2020年1月には、王室上級メンバーから退くことを発表した

メーガン妃のいじめ疑惑に関する調査結果は公表される予定だったが、王室関係者はその内容を明かすことを拒んできた。


2022年6月には調査報告書が迷宮入りしたと報じられ、翌7月に公開した王室助成金に関する年次報告書にも記載されなかった。バッキンガム宮殿によると、教訓を生かした変更が行われる予定だというが、具体的な内容については言及を避けている。

画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「At the opening of the Mersey Gateway Bridge,」』『Oprah Daily Instagram「In a newly released clip,」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)