米ユタ州ソルトレイクシティ在住のキャリー・クラークさん(Carrie Clark)と夫マット・クラークさん(Matt Clark)は4月10日、愛猫“ガリーナ(Galena)”の姿が見当たらないことに気付いた。家の隅々を捜し、近所も捜し回ってみたが見つからず、キャリーさんはFacebookで情報提供を呼びかけた。
キャリーさんは「ガリーナはこの6年間、多数の健康問題を乗り越えるのを手助けしてくれました。私にとって心の支えになる大きな存在なんです。
目撃情報がないまま1週間が経過した4月17日、カリフォルニア州の獣医を名乗る人物から連絡があり、「あなたの猫を預かっています」と伝えられた。「もう二度と会えないかもしれない」とひどく落ち込んでいたキャリーさんは、その獣医の言葉が信じられず、「イタズラかもしれない」と思ったという。
ガリーナには飼い主の情報が入ったマイクロチップが装着されており、電話口の獣医はキャリーさんが飼い主本人であることを確認するため、電話番号や住所、かかりつけ獣医の名前などを尋ねた。キャリーさんの回答とすべてが一致し、獣医が預かっている猫がガリーナであることが証明された。
ガリーナが見つかったのは、Amazon倉庫だった。
キャリーさんはマットさんにガリーナが見つかったことを報告し、2人は翌日の飛行機に乗ってカリフォルニア州にいるガリーナのもとへ向かった。そして再会してキャリーさんに抱かれたガリーナは、それまで震えていたが、すぐにリラックスした様子を見せた。
約1週間も箱の中に閉じ込められていたガリーナは、少し痩せ細り、軽い脱水症状も見られたという。
キャリーさんは、ガリーナを見つけたブランディさんとも対面することができた。ブランディさんはAmazonでの仕事のほかに猫の保護活動も行っており、猫の扱い方を熟知していた。キャリーさんは「ブランディさんには感謝しきれないです」と話している。
キャリーさんによると、購入前に試着ができる安全靴をマットさんが6足注文し、気に入った1足を手元に残して残りの5足を返品することにした。
箱には5足も安全靴が入っていたのでそれなりに重く、体重10ポンド(約4.5キロ)のガリーナが入ったくらいでは違和感がなかったという。そしてガリーナが入っていることに気付かないまま、マットさんは封をして郵送してしまったのだ。
とんだ災難に見舞われたガリーナは、キャリーさんたちと再会した後、カリフォルニア州からユタ州まで車で約10時間かけて帰宅したそうだ。
このニュースが多数のメディアに報じられると、「こんなこと有り得るの!?」「再会できて本当によかったね」「猫は箱が大好きだから仕方ない」「輸送されている間に鳴き声で分からなかったのかな」など、様々な声が寄せられた。なお、テックインサイト編集部ではキャリーさんに、カリフォルニア州でガリーナと再会した時はどのような気持ちだったのかなどをうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに昨年2月にはカナダで、ソファの中に飼い猫が隠れていることに気付かず、そのまま売りに出してしまったケースが話題を呼んでいた。
画像は『New York Post 「Couple accidentally ships pet cat in Amazon return box, stunning warehouse worker」(Courtesy Brandy Hunter)(Courtesy Carrie Stevens Clark)、「TSA finds cat in checked baggage ― you won’t believe what its owner said」(TSA)』『CTV News Vancouver 「A Vancouver man who sold his used couch had no idea his cat was hiding inside of it」』『ABC News 「Stowaway cat returns home after 2,500km trip around Queensland」(Supplied: Georgia Whip)』『CBS Denver 「Cat Accidentally ‘Donated’ To Arc Thrift Store In Denver Reunited With Owners」(credit: City of Denver)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)