チャールズ国王がバッキンガム宮殿で開催したレセプションパーティに、英TV司会者コンビ「アント&デック」の“デック”が出席した。デックは国王と対面した際、相方の“アント”が欠席した理由について、あるジョークを放った。この言葉を聞いた国王は大笑いし、周囲の人々からも笑顔が溢れた。

チャールズ国王は現地時間22日、バッキンガム宮殿で第20回「プリンス・トラスト・アワード」の受賞者を招いたレセプションパーティを開催した。

同授賞式は、チャールズ皇太子(当時)が1976年に設立した慈善財団「プリンス・トラスト」が主催する、毎年恒例のイベントだ。困難に打ち勝って人生のチャンスを広げ、地域社会に良い影響を与えた若者を表彰している。

2024年の受賞者には、同財団の支援を受け、メンタルヘルスや教育上の問題、失業などの困難を克服した若者達が含まれた。

今年の授賞式は21日にチャールズ国王が主催し、財団の長年のサポーターで、2021年に「グッドウィル・アンバサダー」に就任したTV司会者コンビ「アント&デック」がホストを務めた。

通称“アント”ことアンソニー・マクパートリンと“デック”ことデクラン・ドネリーのコンビ「アント&デック」は、英ITVのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』などの人気シリーズで司会を務めている。

翌日に開催されたレセプションパーティでは、「アント&デック」のデックが、妻アリ・アストールさんとともに出席した。しかし、彼の相方であるアントは来ていなかった。アントの妻アン=マリー・コーベットさんは、今月14日に第1子息子ワイルダー君を出産したばかりだ。


現地メディアによると、デックと対面したチャールズ国王は握手を交わすと、アントはどうしたのかと尋ねたという。

するとデックは「お会いできて嬉しいです」と挨拶した後、「彼は今日、この場所に来られませんでした。そのため彼から謝罪のメッセージを預かっています」と言うと、ジョーク交じりにこう説明した。

「彼は生後1週間の赤ちゃんがいます。だから自宅で、母乳を与えたりしているんです。」

これにユーモアのセンスがある国王は大笑いし、周囲の人々も笑顔になった。その場は大変和んだようで、国王は「彼にとって、(赤ちゃんは)初めてですか?」と問いかけた。

デックは「はい、そうです。彼らには以前の結婚相手との娘達がいますが、アントにとっては初めての子どもです」と答えた。


アントは妻アン=マリーさんが元夫との間にもうけた娘ポピーさんとデイジーさんの継父となったが、ワイルダー君は彼にとって初めての子どもだ。

国王が「私から、彼に多くのお祝いを伝えてもらえますか?」と聞くと、デックは「もちろん、そうします」と返答していた。



画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「Wishing a very Happy Birthday to His Royal Highness The Prince of Wales!」』『The Prince’s Trust Instagram「Today, our Prince’s Trust Award winners and Celebrity Ambassadors attended a special reception with our President and Founder,」』『Chris Ship X「At an event for @PrincesTrust and @KingsTrustInt Award winners,」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)