11月7日、「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)シングルス決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)が、第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/同2位)に4-6、6-3、6-3の逆転勝利。大会6度目、通算37回目のATPマスターズ1000制覇を成し遂げた。
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前日に行われたフベルト・フルカチュ(ポーランド/同10位)を下し、ピート・サンプラス氏を抜く史上最多7度目の年間1位を決めたジョコビッチ。この日は、年間グランドスラムがかかったUSオープンで敗れたメドベデフが相手となった。
この日の試合、先にメドベデフにブレークを許して第1セットを落としたジョコビッチだが、「今週の最大の目標を達成したことで安心感があり、リラックスしてプレーができた」と言うように、第2セット以降はメドベデフにリードを奪われず。ストローク戦で高いパフォーマンスを見せ、大きなピンチなく逆転で大会6度目、そしてATPマスターズ1000では最多37度目の優勝を飾った。
ジョコビッチは、「今日の試合はとても接戦で数ポイントの差だった。でも、最後まで気を抜かずに試合を締めくくることができたのには満足している。世界ランク2位の選手と対戦するのは常にプレッシャーがあるし、今シーズンにおける最大のライバルでもあったが、トロフィーを持って大会を終えたいと思っていた」と満足のいく結果だとした。
また、「彼の身長(198cm)にして動きもディフェンスも素晴らしい。アグレッシブになり、ネットに出てくるし弱点であったボレーも上達している。毎日のトレーニングや試合を完璧にしようとする献身的な姿勢も見られ、自身の可能性を最大限に引き出そうとするんだ」とメドベデフの成長を称え、「彼は完全なオールラウンドプレーヤーだし、クレーは適したコートではないけど、それでも彼はベストを尽くすんだ。彼は世界1位に近づいている。ズベレフ、ティエム、チチパス、ルブレフなどの次世代のプレーヤーのリーダーになっている」と、ライバルに最大の賛辞を送った。