現地11月14日、男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)予選のレッドグループ第1戦が行われ、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(世界ランク7位)が、第4シードのダニール・メドベデフ(同5位)を6(7)-7、6-3、7-6(7)のフルセットで下し、初の決勝トーナメント進出へ白星スタートを決めた。
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同大会は、年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。
初の決勝トーナメント進出へ向け、初戦の相手となったのは同胞のメドベデフ。2020年大会の優勝者で昨年も準優勝しており、ツアーで1勝4敗と苦戦している相手だ。
しかし、この日の試合では試合序盤からルブレフがフォアハンドを軸に攻撃を展開。第4ゲームでブレークに成功し、主導権を握る。
タイブレークを取りきれなかったルブレフは、イライラを見せたが、「僕はメンタルの部分を向上させるのが大変で、一番時間がかかるタイプ。でも、それを改善しつつあるよ」と、第2セット以降も攻撃的なプレーを継続。メドベデフのサービスゲームを2度破って第2セットを6-3で奪い返すと、最終セットは第1セット同様にタイブレークに突入。
試合後、ルブレフ「(第1セット)5-2から追い上げられて7度のセットポイントを握ったのに1セットダウンとなって、そのような試合で勝ったことがないから間違いなくドラマチックな試合だよ。これまで多くのトップ選手に勝ってきたけど、いつもストレートで勝つか、第1セットを取ってからフルセットで勝つかだった。このようなシナリオは初めてだよ」と喜びをあらわにした。
現地16日に第2戦が行われ、ルブレフは直接対決で1勝1敗のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同8位)と対戦。2021年の「Nitto ATPファイナルズ」では3-6、2-6で敗れているものの、今年4月に行われたATP250ベオグラード大会では6-2、6(4)-7、6-0で勝利している。