11月9日、18歳でUSオープン制覇を成し遂げた女子テニス世界ランク20位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が、新コーチとして元世界1位のアンゲリーク・ケルバー(ドイツ/同17位)を指導していたトーベン・ベルツ氏が務めると明らかにした。
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この日、「アッパー・オーストリア・レディース・リンツ」(オーストリア・リンツ/WTA250)の初戦を第1シードとして迎えたラドゥカヌだったが、ワン・シンユ(中国/同106位)に1-6、7-6(0)、5-7のフルセットで敗戦。
そんな中、ラドゥカヌにとって明るいニュースになったのは新コーチの就任だ。USオープン優勝時にコーチを務めていたアンドリュー・リチャードソン氏との関係を解消し、経験豊富なベルツ氏とともに来シーズンを迎えるという。
ベルツ氏はケルバーをトップ10に導いたのち、一時関係を解消したものの2015年に再びコーチに就任。翌年に全豪オープンとUSオープンで優勝、ウィンブルドンでは準優勝、リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得し、世界1位へ大きなサポートをした。
ラドゥカヌは、「プレシーズンから来年にかけて彼と一緒に仕事ができることをとても楽しみにしているわ。これから始まるすべての仕事にワクワクしている」とコメント。
「彼は多くの経験を持っている。ケルバーと一緒に仕事をして、3つのグランドスラムを制覇するなど優れた成績を残している。その経験は、私にとって間違いなく助けになると思う。また、彼はとてもポジティブで陽気な人。チームに大きなエネルギーをもたらしてくれるわ」と、ツアーでの経験が浅い自身にとって大きなサポートになるとした。
今年7月以降、ウィンブルドンでの活躍やUSオープンを制し、一躍トップスターへの階段を上ったラドゥカヌ。これまでの生活が一変し、大変なこともあるだろう。元世界女王をサポートしたベルツ氏とともに、来シーズンどのような戦いを見せてくれるのだろうか。